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辰口信夫 : ミニ英和和英辞書
辰口信夫[たつぐち のぶお]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [たつ]
 【名詞】 1. fifth sign of Chinese zodiac (The Dragon, 7a.m.-9a.m., east-southeast, March) 
: [くち]
 【名詞】 1. mouth 2. orifice 3. opening 
: [まこと, しん]
  1. (adv,n) truth 2. faith 3. fidelity 4. sincerity 5. trust 6. confidence 7. reliance 8. devotion 
: [おっと]
 【名詞】 1. (hum) (my) husband 

辰口信夫 : ウィキペディア日本語版
辰口信夫[たつぐち のぶお]

辰口 信夫(たつぐち のぶお、1911年8月31日 - 1943年5月31日〔正確な死亡日は不詳。この日付は「アッツ島陸軍関係戦没者連名簿」(昭和27年留守業務部)による。〕)は、第二次世界大戦中の大日本帝国陸軍軍医アラスカ州アリューシャン列島アッツ島の戦いで33歳で戦死した。アッツ島での戦闘中に短い日記を残しており、この日記は日本軍視点からのアッツ島の戦闘状況を伝える歴史資料として名高い。
セブンスデー・アドベンチスト教会の敬虔な信徒であった辰口は、アメリカ合衆国で医学の教育を受け医師免許を取得した。伝道のため日本に戻り、東京のアドベンチストサナトリウムで医者として働きながら更なる医学の教育を受けた。しかし、1941年に彼は軍に召集され、軍医として働くことなり医学の勉強を中断させられた。1942年の暮れから1943年初頭にかけて、辰口の所属する部隊は、日本軍が42年10月から占領しているアッツ島に配備された。そして、5月12日に、アッツ島を奪還しようとするアメリカ陸軍が上陸し日米両軍による戦闘が始まり、彼も戦闘に参加した。
戦闘期間中、辰口は日記を記していた。その日記の中で、戦闘中の出来事や野戦病院での負傷者に対する治療への奮闘の様子を記録していた。死亡の経緯には諸説あるが、彼は戦いの最終日に命を落としたものと考えられている。
辰口の日記は死後、アメリカ軍によって発見され、英語に翻訳された。翻訳のコピーはアメリカ軍の内部で広まり、戦争後に本国でも出版された。クリスチャンでありアメリカで教育を受け、悲劇的な最期を遂げた辰口の日記はアメリカで注目を集めた。辰口の日記の抄訳は西洋の戦記家に広く引用されており、特に最後の家族に対して別れを告げるメッセージは有名である。
なお、ポール(Paul)という英語名を名乗っていた。また、日本国外では誤ってネブ(Nebu)と呼ばれていることもある。
== 両親と誕生 ==
辰口の父、主一は広島で生まれ育ったのち、1895年に「新しい世界を冒険する」ためにアメリカへと旅立った〔Hays, p. 32.〕。彼は、カリフォルニア州ヘラルズバーグ大学(のちのパシフィックユニオン大学)に入学し、在学中にセブンスデー・アドベンチスト教会洗礼を受けた。1907年にサンフランシスコの医科歯科大で歯学の教育課程を終え、主一は医療を通じた伝道のために働く計画を持って、故郷の広島へと帰った〔Hays, p. 32-33.『使命に燃えて』93頁では、父主一は1903年10月7日に帰国後、神戸で開業し、1904年11月頃、広島市大手町4-29で開業とされている。〕。
広島では、主一は歯医者の経営を軌道に乗せ、広島でのアドベンチスト教会の設立に力を尽くした。また、広島で彼はシバタ貞子という女性と結婚した。彼女もまたアメリカ通であり、流暢に英語を話す才媛であった。夫妻は3人の息子と3人の娘をもうけたが、1911年8月31日に生まれた二男が、ポール(Paul)という英語名と信夫という日本語名を授けられた。なお3人の息子は全員、最終的にはアメリカで教育を受けている〔Tominaga, McDaniel, Hays, p. 33.〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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