|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ 近代 : [きんだい] 【名詞】 1. present day ・ 代 : [よ, しろ] 【名詞】 1. world 2. society 3. age 4. generation ・ 神 : [かみ] 【名詞】 1. god ・ 学 : [がく] 【名詞】 1. learning 2. scholarship 3. erudition 4. knowledge
神智学(しんちがく)とは、神秘的直観や思弁、幻視、瞑想、啓示などを通じて、神とむすびついた神聖な知識の獲得や高度な認識に達しようとするものである。神知学、神知論、接神論とも。 語源的には、ギリシア語で神を意味する と叡智を意味する の合成語 , (テオソフィア、神智)に由来する。 グノーシス派、新プラトン主義、インドの神秘思想などにも神智学的傾向がみられるが、狭義には以下の二つのものを指す。一つは、17世紀にヨーロッパで顕在化した近代の「キリスト教神智学」の潮流であり、もう一つは1875年に設立された神智学協会の思想である。後者は近現代に新たに創出された体系であり、両者には共通点もあるが、系譜上のつながりはない。通常、神智学と言えば神智学協会に関するものを指すことが多い。 ==神智学と〈神智学〉== 神智学は、聖典や啓示の解釈を通じて神や世界の秘密を探ろうとする知的・精神的営為、存在と自然の神秘にかんする秘教哲学の体系、あるいはその神秘についての直接的な知を得ることを目指す探求を指す。本来的な意味での神智学は特に神の本性を知ることに重きを置くものを指しており、これに対して、世界や自然の秘密を知ろうとする傾向の神智学思想は汎智学( パンゾフィー)とも呼ばれる。神智学は秘教の広範な領域の一部であり、個の照明と救済をもたらす隠された知識や智慧に関連すると考えられている。神智家は宇宙の神秘を、そして宇宙と人間と神との結びつきを理解しようとする。神智学が目指すのは神と人間と世界の起源を探ることであり、それらを吟味することによって、神智家は宇宙の目的と起源についての首尾一貫した説明を見出そうとする。広義には新プラトン主義、グノーシス派、カバラ、ヨアキム主義も神智学に含まれる〔33夜『遺された黒板絵』ルドルフ・シュタイナー 松岡正剛の千夜千冊〕。宗教改革以後では、新プラトン主義の系譜をひく自然神秘主義的な思想を展開し、医療錬金術を探求したパラケルスス、神秘体験から独自の神学を唱えたヤーコプ・ベーメらの著作も神智学の系列に属する〔「神智学」『日本大百科全書(ニッポニカ)』〕。とりわけ17世紀初頭のベーメの諸著作は以後の「キリスト教神智学」の大きな水源となり、神智学が隆盛した18世紀から19世紀初めには、エマヌエル・スヴェーデンボリ、など多くの神智学的思想家が登場した。 〈神智学〉は、19世紀にブラヴァツキー夫人ことヘレナ・P・ブラヴァツキーが唱導した心霊主義〔、なかでも彼女とヘンリー・スティール・オルコットが創設した神智学協会(Theosophical Society、1875年創設)に端を発する、古代の忘れられた叡智の再発見と普遍宗教の確立を目指す運動とその教義を指す。現代において神智学と言えば、神智学協会の教義を指すことが多い。ブラヴァツキーはヤーコプ・ベーメにも言及しているが、初期のブラヴァツキー〈神智学〉は古代の新プラトン主義に範を取っており、従来のキリスト教神智学にはあまり目を向けなかった。黄金の夜明け団の研究家R・A・ギルバートは、ヤーコプ・ベーメに代表される神智学と、神智学協会が広めた〈神智学〉は、全く関係ないと明言している。〈神智学〉の基礎となる主要著作のひとつは、1888年に出版されたブラヴァツキーの大作『シークレット・ドクトリン』である。神智学協会の諸団体は世界の52以上の国でなおも活動している。 英語では一般的な意味での神智学的思想家は (神智家)といい、神智学協会の追従者を指す (神智学徒、神智学者)とは区別される。の旗手ルネ・ゲノンは、『神智主義 - ある似非宗教の歴史』(1921年)を著して神智学協会を批判し、同協会の教義を「神智主義」( テオゾフィスム)と呼んで伝統的な神智学と区別した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「神智学」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Theosophy 」があります。 スポンサード リンク
|