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造出[つくりだし] 造出(つくりだし)とは、古墳に直接取り付く、半円形もしくは方形の壇状の施設である。「造出し」、「造り出し」とも表記される。中後期の大型前方後円墳をはじめ、ごく一部の古墳のみに確認されている。
== 概要 == 造出は前方後円墳、前方後方墳、円墳、方墳のどの墳形でも確認されているが、前方後円墳の例がほとんどである。特に大型の古墳にみられるが、宝来山古墳のように大王級でも造出のない古墳もあれば、新庄二塚古墳のように全長60メートル台でも造出のある古墳もあり、付設の有無の基準はよくわかっていない。 造出の性格は古くから論じられ、宮車の車輪模倣説(蒲生君平)、壺の耳環模倣説(島田貞彦)、殉死者のための埋葬場説(西川宏)などが出されたが、現在では何らかの祭祀の場とする説が広く支持されている〔沼澤(2006)p283〕。そして、墳丘上で行われていた祭祀が、ある時期から造出で行われるようになったとみられている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「造出」の詳細全文を読む
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