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『造花の蜜』(ぞうかのみつ)は、連城三紀彦による日本の推理小説。2007年1月から2008年10月にかけて地方紙(南日本新聞、河北新報、苫小牧民報、佐賀新聞、神奈川新聞、新潟日報、宇部日報、信州日報、福井新聞、名古屋タイムズ、北日本新聞、下野新聞、日高新報、十勝毎日新聞、奈良新聞)にて順次連載されたのち、2008年10月31日に角川春樹事務所から単行本が刊行され、2010年11月15日にハルキ文庫から文庫本が刊行された。 早川書房主催の年末ブックランキング『ミステリが読みたい!』2010年版で第1位になったほか、本格ミステリ大賞で最終候補作となった。 2011年に檀れい主演で、WOWOWの連続ドラマWでテレビドラマ化された。 == あらすじ == 息子の圭太を幼稚園に迎えに行った帰り道、立ち寄ったスーパーで母親の香奈子が知り合いと立ち話をしていた少しの間に、圭太の姿が見えなくなってしまう。近頃、無言電話や誰かに尾行されているような恐怖を感じていた香奈子はとっさに「まさか誘拐では」と思うが、圭太はすぐに見つかった。だがその帰路、圭太から「お父さん」を名乗る男に車に押し込められそうになり、本当に誘拐されそうになったと聞かされる。 圭太に会わせてもらえない元夫による嫌がらせかとも考えられたが、それから無言電話もなくなり、平穏な日々が続いた1ヶ月後、事態は急展開を迎える。圭太が蜂に刺されて危険な状態だから病院へ運ばれたと幼稚園から連絡が入り急行すると、幼稚園の担任は、祖母(香奈子の母)が蜂に刺されて危篤だからと迎えに来た男女に圭太を渡したと話す。スーパーでの誘拐未遂後、自分以外に圭太を渡さないよう頼んでいたのにどうしてそんなことになったのか、と動揺し問い詰める香奈子に教諭は信じがたいことを告げる、「私、お母さんに……あなたに圭太クン渡したじゃないですか」と。圭太を連れて行ったのは、香奈子にそっくりな女だったという。 警察に連絡し、しばらく経った後、小川家に犯人から電話がかかってくる。要求をはっきり言わない犯人にしびれを切らした香奈子が、身代金をいくら払えば圭太を返してくれるのか尋ねると、犯人は「身代金は要求していない。そちらが払ってくれるというなら別だ。金額はそちらで決めろ」と伝える。その上、犯人が身代金の受け渡し場所に指定してきたのは、渋谷スクランブル交差点の真ん中だった。電話の向こうからは、蜂の羽音のような音が聞こえた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「造花の蜜」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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