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『連続殺人鬼カエル男』(れんぞくさつじんきカエルおとこ)は、中山七里の推理小説。 == 概要 == 第8回『このミステリーがすごい!』大賞の最終選考に『さよならドビュッシー』と共にダブルエントリーされた作品であるが、今作はがらりとタッチが異なり、サイコスリラーの皮をかぶりつつ心神喪失者の責任能力を無しとする刑法39条の是非を問う異色の社会派ミステリーとなっている。2作が同時に最終選考に残るのは同コンテスト初の快挙である〔。 著者がこの作品を思いついたのは大阪に赴任していた頃で〔、『魔女は甦る』が第6回『このミステリーがすごい!』大賞の最終選考で落とされた時に選考委員からもらった指摘やそれまでの受賞作の選評を全て読み、選評通りに書けば次は通過するだろうとプロットを立てた。ストーリー上で警察署内の描写が必要だったが、当時は小説書きが趣味のただの会社員だったため取材の申し込みなどできず、曽根崎警察署に入って階段の幅を計り、非常階段の場所を確かめ、上から下までうろうろしてその間に3回も職務質問を受けたという〔。結局受賞は逃したが、選考委員の評価が高く、読者からも「こっちを読みたい!」という声が続出したため、出版が決定。当初のタイトルは「災厄の季節」であったが、文庫本として発売される際に改題された。帯のコメントは作家の島田荘司が担当した〔。 本作でメインとなっている古手川&渡瀬は、以降に出版された著者の他の作品でも脇役として度々登場する〔幻冬舎刊『魔女は甦る』、講談社刊『贖罪の奏鳴曲』等。〕。また、出版社は異なるものの、同じく2011年に発売された『贖罪の奏鳴曲』とリンクしている部分が多数ある〔尾上善二や光崎(名前のみ)が登場し、御前崎とさゆりの過去の様子も描かれている。〕。冒頭で死体を発見する新聞配達員の立花少年は著者の中山自身がモデルであり、自身が新聞配達をしていた時の発想から生まれたシーンである〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「連続殺人鬼カエル男」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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