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特型運貨筒(とくがたうんかとう)とは、大日本帝国海軍が、南方への物資輸送のために開発した物資輸送・揚陸用特殊潜航艇である。なお、本項目では、用途が類似した、運貨筒、運砲筒についても記述する。略称は特運筒(とくうんとう)〔中村、215ページ。〕。 == 特型運貨筒 == === 開発の経緯 === 1942年8月の、連合軍ガダルカナル島上陸以後、ガダルカナル島、ソロモン諸島方面の日本陸軍への物資輸送は、陸軍の要請により、海軍の駆逐艦や潜水艦を用いて行われていた。この輸送作戦は、駆逐艦を用いたものは「鼠輸送」、潜水艦を用いたものは「モグラ輸送」と呼ばれた。 特に、潜水艦での輸送は、輸送効率の悪さを承知の上で強行されており、味方からだけでなく、敵方のアメリカ海軍太平洋艦隊司令長官ニミッツ大将からも批判されていた〔中村、214ページ。〕。 当初は、潜水艦内の輸送物資を、海上で、陸上から来た舟艇に移す方式をとり、次に、積み替えの時間短縮と、潜水艦の浮上時間短縮のために、輸送物資をゴム袋やドラム缶に詰めて艦外に搭載し、指定の地点で海中に投入し、陸上から来た舟艇が回収する方法が考案された〔中村、215ページ。〕。 しかし、これらの方法でも、物資の海中投入の際に、潜水艦が浮上する必要があり危険であったため、潜水艦が浮上せずに比較的大量の物資を運搬・揚陸するための手段として、特型運貨筒が開発された〔同上。〕。甲標的甲型を改造したもので、甲標的の魚雷発射管室より後ろの船体に、円筒形の前部胴体を繋ぎ、操舵席を新たに設けたものであった〔奥本剛「希少資料艦艇研究所」より「特型運貨筒」の項目 に基づく。〕。八年式魚雷をエンジン代わりに使用しており、通常はケロシンと圧縮空気で動く魚雷を、故障を避けるため圧縮空気のみで動かしていた〔同上。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「特型運貨筒」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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