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道帳[とばり]
道帳(みちのちょう)とは、正保期から慶安期にかけて、江戸幕府が諸大名に命じて作らせた、大道・中道・小道・灘道・船路の報告書で、島嶼・岩礁・古城に関する記述がみられるものもある。原則として令制国ごとに編纂された。幕府へ提出された正本は現存が確認されていないが、控本もしくはその関連文書が一部伝存する。「道程帳(みちのりちょう)」ともいう〔『江戸幕府撰国絵図の研究』p.522。〕。 ==位置づけ== 道帳は、正保期から慶安期にかけての、いわゆる国絵図事業の一環として、幕府が諸大名に対して提出を命じたものである。正保国絵図・正保郷帳・正保城絵図については、正保元年(1644年)12月に提出命令が出されたことが明らかであるが〔『近藤正齋全集』第三p.114。〕、道帳は、同事業の中途においてその提出が命じられたのではないかと推測されている〔『江戸幕府撰国絵図の研究』p.161。〕。記録が残る金沢藩の場合、道帳の作成が命じられたのは、正保3年(1646年)8月であった〔『国絵図の世界』p.171。〕。なお萩藩の場合、国絵図・郷帳・道帳の作成責任者は同じ人物である〔磯永和貴「正保長門・周防国絵図を収納した箱について」pp.2-3。〕。
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