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遷御(せんぎょ) * 神霊や神社を他の所へ移すこと〔朝日新聞社"遷御 とは "コトバンク(2013年10月14日閲覧。)〕。 * 特に伊勢神宮において、新しい社殿に神体を移すこと。本項で詳述する。 * 天皇などが居所を移すこと〔。遷幸とも称する〔。 ---- 遷御(せんぎょ)または遷御の儀(せんぎょのぎ)は、神宮式年遷宮を構成する祭事の1つ。旧殿から新殿へ神体を移し奉る神事であり、式年遷宮において最も重要な祭典である〔宇治山田市役所 編(1929):21 - 22ページ〕〔皇學館大学 編(1986):58ページ〕。俗に式年遷宮のクライマックスと称される〔「伊勢神宮式年遷宮のヤマ場 内宮遷御、10月2日」2013年2月26日付日本経済新聞朝刊、42ページ〕。 伊勢神宮における祭儀は、「外宮先祭」として皇大神宮(内宮)より豊受大神宮(外宮)で先に行うが、式年遷宮に関しては内宮を先とする習わしであるため、内宮の遷御が先に行われる〔式内社研究会 編(1990):150ページ〕。 == 日時 == 延暦23年(804年)の『皇太神宮儀式帳』および『止由気宮儀式帳』によると、当時の遷御は旧暦の9月17日に行うことに決まっていた〔皇學館大学 編(1986):244ページ〕。これは神嘗祭を基準に定められた日程である〔。すなわち、古代の遷御は「20年に1度の大神嘗祭」としての性格を有していたのであり、遷御のある年は神嘗祭が催行されなかった〔。 近代以降は、遷御の日時を天皇が定めることになった〔櫻井(1970):193ページ〕。天皇が日時を定めることを「御治定」(ごじじょう)と言う〔。慣例では、内宮の遷御は10月2日、外宮の遷御は10月5日にいずれも午後8時より斎行、と天皇が定めている〔。第62回式年遷宮では、2013年(平成25年)2月25日に神宮司庁が会見を開き、御治定があったことを大宮司の鷹司尚武が発表した〔。神嘗祭より少し前に遷御が行われるように日程が定められる〔。 他の式年遷宮における祭儀で定められる時刻は奉仕員の参進する時刻であるが、遷御の場合は「出御」(しゅつぎょ)の時刻である〔福山ほか(1975):222ページ〕。したがって、祭主以下の奉仕員はそれよりも早く準備を開始し、遷御を拝観する特別奉拝者は更に早く所定の席に着き、出御を待つ〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「遷御」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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