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選帝侯(せんていこう、)は、神聖ローマ帝国において、ドイツ王ないしローマ王(すなわち神聖ローマ皇帝)に対する選挙権(選定権)を有した諸侯のことである。選挙権以外にも他の帝国諸侯とは一線を画した数々の特権を有した。選挙侯(せんきょこう)または選定侯(せんていこう)ともいう。 ==名称について== 選「帝」侯とは言うが、法的には彼らが有するのはドイツ王の選挙権であって、皇帝の選挙権ではない。ドイツ王であることは事実上神聖ローマ帝国の君主ではあるが、さらに皇帝として即位し戴冠されなければ皇帝ではないからである。このため、「選挙侯」とも呼ばれるが、研究者によっては「選定侯」と呼ぶ者もいる。「選定」との語は、当時のドイツ王の選挙手続において「選挙」(Wahl)と「選定」(Kur)が法的に区別されており、選帝侯が担ったのは後者であったことによる。なお、1508年にマクシミリアン1世が教皇に戴冠されることなく皇帝を称し、以降選帝侯に選出された者が皇帝となるようになった。 選帝侯の侯の字は、侯爵ではなく「諸侯」(皇帝に従う世襲封建領主)を意味しており、実際の位は王・公・宮中伯・辺境伯・方伯・大司教である。また、時代が下がると選帝侯位そのものが領主の称号として扱われるようになった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「選帝侯」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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