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郵便(ゆうびん)とは、郵便物を送達する(送り届ける)制度のことである。また、郵便物のこと。 帝国郵便は各国の通行をめぐる国際商取引を活発化させた。郵便を妨げる悪路は徐々に舗装された。やがて馬車より早い鉄道・自動車・飛行機が生まれ、それぞれが郵便を担った。それら交通手段に道路・駅・港湾・空港を加えた事業は民営化されながらグローバル資本を成長させた。郵便は、たとえ法律で公共事業と書かれていても、誕生の歴史とそこで培われた資本が運営国の手より引き離して世界市場へ連れ戻す。鉄道敷設と築港は、しばしば外債を募集して資金を調達した。一方、郵便制度そのものは委託貿易で用いられる為替手形を運搬した上、郵便経路を適度に遮断し手形の流動性まで向上させた。郵便は国際金融の根源である。 飛脚との違いは必ずしも明らかではない。廉価なペニー飛脚は利便性においても遜色はなかった。 == 概説 == 広辞苑では「信書(書状、はがき)その他 所定の物品を国内・国外へ送達する通信制度」と説明している〔広辞苑第六版「郵便」〕。つまり、郵便とは郵便物を送達する仕組み・制度のことであり、(俯瞰してみれば)通信制度(通信システム)のひとつである、というわけである。 また「郵便」は郵便物の略称として用いられることもある〔。 各国の郵便で基本となっているのは、定められた寸法や重量を守った郵便物に宛先を明記し、郵便局等において、寸法や重量のカテゴリごとに一定の料金を支払うと、郵便事業者が宛先へと配達してくれる、というものである。また同様に、通常の速さ(日数)で送るはがきや封書などは、わざわざ郵便局に足を運ばなくても、郵便物に料金相当分の切手を貼付し郵便ポストに投函すれば、郵便事業者がポストを定期的に巡回しておりそれを集めて郵便局へ運び、その後は郵便局であずかった郵便物と同様に、宛先まで送達する、という仕組みもかなり一般的である〔郵便に十分な人員が当てられていない国などでは、郵便ポストはほとんど設置されていない場合もある。〕。 郵便物の宛先(送達先)は、企業などの所在地、個人の住所などが指定されることが一般的で、その場合、企業や個人の郵便受けに届けられる。また宛先には、郵便局の私書箱が指定される場合があり、この場合は、郵便物は特定の郵便局の特定の箱に届けられることになり、受け取り人のほうが適宜(受取人の都合のタイミングで)その箱へと出向いて郵便物を受け取ることになる。
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