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郷土防衛義勇軍(きょうど ぼうえい ぎゆうぐん、、略称「ペタ」)とは、太平洋戦争期、1943年10月、日本軍政下におかれた東インド(現在のインドネシア)のジャワで、民族軍として結成された軍事組織である。同様の組織は、バリ島、スマトラ島にも結成された。 日本の敗戦後、1945年8月19日付で解散されたが、この郷土防衛義勇軍出身のインドネシア人が、その後のオランダとの独立戦争(インドネシア独立戦争)で、インドネシア側の武装勢力で中心的な役割を担った。 なお、その軍旗は、緑地に赤い太陽、三日月と星(イスラームのモチーフ)が染め抜かれていた。 == 沿革 == === 設立の経緯 === 郷土防衛義勇軍(以下「ペタ」と略す)は、日本軍から組織的に独立し、インドネシア人指揮官がみずから率いる民族軍として構想されたものである。こうした民族軍の設立については、日本側とインドネシア側の双方から要請があった。 占領地における民族軍の創出については、すでに陸軍省が南方軍に対して東南アジア住民の武装化を認めており(1942年6月29日付「大陸指1196号」)、東南アジア在住のインド人らによるインド国民軍、アウン・サンらビルマの民族主義者らによるビルマ国民軍が設立された。蘭印攻略作戦によってジャワを占領した日本軍(今村均中将指揮下の陸軍第16軍、5万5千人)は、その主力をニューギニア、ソロモン諸島方面に移動させ、1942年11月には約1万人の守備隊をジャワに残すのみとなった〔信夫、1988年、229頁〕。東インド占領地での兵力不足は否めなかったが、実際に東インドで民族軍設立が具体化するのは、それから1年後のことだった〔倉沢、1992年、323-324頁〕。 一方のインドネシア人の側では、日本軍政当局が民族独立を確約せず、住民の動員や資源の調達に協力を求めることに不満が高まっていた。1943年5月に設置された兵補の制度は日本軍の補助兵力にすぎず、これもインドネシア人の不満を解消するものではなかった。彼らが望んでいたのは、日本軍から独立した、インドネシア人の将校と兵士からなる自前の民族軍の設立だったのである。 もちろん、軍政下における現地住民の武装化については、軍政当局の内部にも、また現地の民族主義運動リーダーたちのあいだにも慎重論があった。日本人の側には、武器を与えられた現地住民が反日運動に荷担するのではないかという不安があった(その不安は後のブリタル反乱事件で現実化する)。インドネシア人の側には、かつてオランダの植民地支配下にあったとき、現地住民から構成された植民地軍が民族主義運動弾圧に利用されたという苦い過去があった。しかし、軍政当局の側には戦局悪化にともなう兵力不足の危機感が、そして現地指導者層の側には独自の民族軍を有していなければ独立達成後に旧宗主国オランダとは対峙できないという危機感があったため、1943年10月3日、ジャワ郷土防衛義勇軍の設立が正式に決定された。 この決定に先立ち、軍政当局はガトット・マンクプラジャ(元インドネシア国民党)ら民族主義運動のリーダーや、イスラーム指導者のラデン・ワリ・アリ・ファタらに依頼して、民族軍設立の建白書を提出させた〔信夫、1988年、244頁、倉沢、1992年、326-327頁、インドネシア国立文書館編著、1996年、152-153頁〕。軍政当局は、こうした現地住民からの要望にこたえるという形をとり、自らの主導によって住民の武装化をすすめるという体裁を避けた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「郷土防衛義勇軍」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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