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鄭楹 : ウィキペディア日本語版
鄭楹[てい えい]

鄭楹(てい えい、保泰元年(1720年) - 景興28年(1767年))は、後黎朝大越の権臣、東京鄭氏の第9代当主。封号明都王
== 生涯 ==
安都王鄭棡の次男。鄭棡の跡を継いだ兄の威南王鄭杠は横暴な性格で、毎日政事や民衆を省みず酒色に耽ったという。永佑6年(1740年)、家臣の・阮公寀武公宰らは鄭楹の母の武氏玉源の支持を得て、鄭杠を廃して同母弟の鄭楹を擁立した。
鄭杠の代の暴政により、鄭氏政権に反感を抱いていた北河の民衆は後黎朝の皇族や将軍士族を頭目に載いて武装蜂起した()。黄五福ら名将の働きや、鄭楹自ら出征することにより蜂起を鎮静させ、鄭氏政権の統治を強固なものとした。歴代の鄭氏当主には珍しく黎朝の皇帝を尊ぶ態度を取り、群臣から尊号を奉られても僭越だとしてこれを認めなかったという。
景興28年(1767年)に死去し、息子の鄭森が跡を継いだ。毅祖廟号を追贈され、恩王された。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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