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酸化オスミウム(VIII) : ミニ英和和英辞書
酸化オスミウム(VIII)[さんかおすみうむ はち]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [さん]
 【名詞】 1. acid 
酸化 : [さんか]
  1. (n,vs) oxidation 
: [か]
 (suf) action of making something
オスミウム : [おすみうむ]
 (n) osmium (Os), (n) osmium (Os)

酸化オスミウム(VIII) : ウィキペディア日本語版
酸化オスミウム(VIII)[さんかおすみうむ はち]

酸化オスミウム(VIII)(さんかオスミウム はち、)または四酸化オスミウム(しさんかオスミウム、)は、化学式が OsO4 と表されるオスミウム酸化物である。分子量254.2、融点42 、沸点129.7 。CAS登録番号
== 性質 ==
無色から淡黄色の固体で、オスミウムを加熱すると容易に生じる。沸点より低い温度でも気化・昇華しやすく、特有の刺激臭を持つ。加熱すると分解し、オスミウムと酸素を生じる。 強酸化剤であり、可燃性や還元性の物質と反応する。毒性が強く、吸い込んだり皮膚に触れると危険。特に目の粘膜に対して危険性が高い。しかし、酸化オスミウム(VIII)をポリスチレンABS樹脂マイクロカプセル化することで、気化と溶出が無く安全に扱えるオスミウム酸化剤が開発され、試薬会社からも発売されている。
水溶液中では僅かに酸性を示すが、これは以下の様にルイス酸としての平衡が存在し、過オスミウム酸イオンを生成するためである。
: \rm OsO_4(aq) + H_2O(l) \ \overrightarrow\longleftarrow \ H^+(aq) + HOsO_5^-(aq),   K = 8 \times 10^
水酸化カリウムと反応させると、過オスミウム酸カリウム K2 を生成する。
化学工業で反応速度を速める触媒としての用途がある。放射性物質と異なり、環境中にまき散らされても、除去はそれほど難しくない。
== 有機合成における応用 ==
有機合成分野において酸化オスミウム(VIII)は、アルケンを 1,2-ジオールへと変換する重要な酸化剤として用いられる。機構としては炭素-炭素二重結合に対して酸化オスミウム(VIII)がシス付加して6価の環状オスミウム酸エステルを生じ、これが加水分解されてジオールを生ずると考えられている。この反応は入手容易な官能基であるオレフィンから不斉点2つを一挙に導入することができ、ジオールはさらに他の官能基へと変換することも容易であるため、有機合成上重要である。

普通に反応を行うと酸化オスミウム(VIII)はオレフィンに対して等モル量が必要であるが、再酸化剤を反応系に加えてやると6価のオスミウム酸が8価の酸化オスミウム(VIII)に酸化されるので、危険なオスミウム試薬の使用量を触媒量に減らすことができる。再酸化剤としては ''N''-メチルモルホリン-''N''-オキシド (Upjohn法)、過酸化水素フェリシアン化カリウムなどが用いられる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「酸化オスミウム(VIII)」の詳細全文を読む




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