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酸素カプセル(さんそカプセル)とは、カプセルの内部の気圧を標準気圧以上にする加圧装置を備えた健康機器。高圧酸素カプセル、高気圧酸素カプセル。 == 概要 == 人間1人分のスペースのカプセルの内部に入り密閉を行い、加圧装置によって内部の気圧が標準気圧以上の、1.1-1.5気圧程度に加圧される仕組みの健康機器。機種によっては酸素濃縮機を備え、地球の大気に含まれる酸素の割合よりも酸素の比率の多い気体(空気)を内部に充填するタイプの機器もある。加圧された内部環境で横になって休息することで、上昇した酸素分圧を背景に肺胞から酸素を取り入れる効率を向上させるといわれ、疲労回復や血行促進に効果があるとされる〔Diet&Beauty No.114(2012年6月15日発行)「特集酸素カプセル」〕。通常より血液中に酸素が溶けやすくなる現象を、溶解型酸素の増加と表現する広告媒体がある。しかし、肺からの酸素摂取は、赤血球中のヘモグロビンへの酸素の吸着により、行われており、溶解型酸素による組織への運搬は非常に少量で、3 %にすぎず、97 %がヘモグロビンによって運搬される。肺胞を通過した直後のヘモグロビンの酸素飽和度は100 %であり、いくら酸素分圧を増加させても、これ以上、酸素飽和度を増やすことは、できない。そのヘモグロビンに結合した酸素の約30%が、末梢の臓器で消費され、その結果、酸素飽和度約70%の静脈血となり、肺へ再び酸素を受け取りにいく。溶解型酸素の貢献度は、3 %なので、これが1.5気圧程度に加圧され酸素分圧が1.5倍になっても、1.5 %増加するのみである。即ち、酸素カプセルなんて、無意味。大学教授とか医学博士による、過剰な、宣伝を、信じ込まないように。 身体の細胞に行き渡る酸素量の増加と、効率的な供給がおこなわれるようになるといわれている広告媒体がある健康機器である〔酸素吸入療法や高圧酸素療法と比べて安全かつ容易に行える民間療法といえよう。 / 〕。 現在日本国内で販売される健康機器としての酸素カプセルにおいては、その製品性能上、実際に内部に充満する気体の環境が、30%の酸素を含有する空気に相当する酸素分圧を超える機種は無い。カプセルの素材や剛性によって、「ハード型酸素カプセル」(金属製または樹脂製)と「ソフト型酸素カプセル」(特殊布製)に分類される。ソフト型は折りたたんで持ち運べることから、アスリートが大会などに持参するケースがある。これに対し、ハード型は主に業務用に使用されるために剛性が要求されるうえ、耳抜き支援システムやエアコン、テレビ、音響機器といった付加機能を追加することで快適性を高め、一般に価格はソフト型の約2倍ほどである〔。 当初は大きなスポーツイベントの都度、活躍した選手の「秘密兵器」としてマスコミに取り上げられたり、水泳選手や陸上競技選手に愛好家が多いことから一般に認知されるようになった。こうしたためか、2012年度には岩盤浴、フットケア、ゲルマニウム温浴など19項目のメニューについて、20代から30代の女性に対する聞き取り調査では体験してみたいメニュー第1位に選ばれた。ただし、酸素カプセルは体感度は弱く短時間カプセルに入っただけでは、具体的な変化は分かりにくいという〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「酸素カプセル」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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