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醒酔笑 ( リダイレクト:醒睡笑 ) : ウィキペディア日本語版 | 醒睡笑[せいすいしょう] 醒睡笑(せいすいしょう)は庶民の間に広く流行した話を集めた笑話集。著者は茶人や文人としても知られる京(京都)の僧侶、安楽庵策伝。8巻1,039話の話を収録している。「眠りを覚まして笑う」の意味で『醒睡笑』と命名された。この命名時点を完成とみて1623年(元和9年)成立とする資料と、後述の板倉重宗への献呈と奥書の付与の時点を完成と見て1628年(寛永5年)成立とする資料とがある。「醒酔笑」と記す資料もあるが正当ではない。 ==概説== 策伝の自序では、「策伝それがし小僧の時より、耳にふれておもしろくをかしかりつる事を、反故の端にとめ置きたり」〔安楽庵策伝著、鈴木棠三訳『醒睡笑』(平凡社東洋文庫、1964年)〕と話を収集した過程を述べている。収録されている話の中には、『無名抄』『宇治拾遺物語』に由来するものがあり、同時代に発行された『戯言養気集』と『昨日は今日の物語』と共通するものもある。それらは、策伝が直接引用したのか、巷間に伝わっていたものを採用したものか不明である。〔。 元和元年(1615年)の頃、策伝が板倉重宗の前で話した話が面白く、著書として纏めるように薦められたことから『醒睡笑』が著されたという。策伝が完成した『醒睡笑』を重宗の元に届けた折り(1628年:寛永5年3月17日)、重宗と同席した子・重郷(板倉侍従)に献呈された(実際には重宗への献呈)。この経緯は、重宗による奥書に記されている〔文庫判では、『醒睡笑』(鈴木棠三校注、岩波文庫 上・下、1986年)と、『醒睡笑 全訳注』(宮尾與男訳注、講談社学術文庫、2014年)がある。〕。
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