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『釈名』(釋名、しゃくみょう)とは後漢末の劉熙が著した辞典。全8巻。 その形式は『爾雅』に似ているが、類語を集めたものではない。声訓を用いた説明を採用しているところに特徴がある。 == 成立 == 著者の劉熙については、北海(今の山東省)出身の学者で〔『四庫全書総目提要』〕、後漢の末ごろに交州にいた〔『三国志』呉書の程秉伝および薛綜伝〕ということのほかはほとんど不明である。『隋書』経籍志には、劉熙の著作として『釈名』のほかに『謚法』および『孟子』の注を載せている。 『釈名』の成立年代は不明だが、273年に韋昭が投獄されたときの上表文に「又見劉熙所作釈名」とある〔『三国志』呉書・韋曜(=韋昭)伝〕。畢沅は、釈州国篇の地名に建安年間以降のものがあることなどから、後漢末から魏のはじめにかけての著作としている〔畢沅『釈名疏証』序〕。銭大昕は三国時代の作とする説に反対して後漢末の作とする。 なお、『後漢書』には劉珍の著書にも『釈名』があったことを記すが〔『後漢書』文苑列伝上・劉珍「又撰『釈名』三十篇、以弁万物之称号云。」〕、劉熙とは時代が異なり、どういう関係にあるのか不明である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「釈名」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Shiming 」があります。 スポンサード リンク
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