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重版(じゅうはん)は、出版物を初版と同じ版を使い、同じ判型・装幀にて刷り直すこと。重刻(じゅうこく)または再版(さいはん)ともいう。「増刷・重刷」とほぼ同義。重版が出来上がってその書籍が販売されることを「重版出来」(じゅうはんしゅったい)という〔。 日本では、江戸時代の木版のときには、そのままの版木を使って刷り直すことが普通であった。ただし、挿絵などで、薄墨を使ったぼかしなどは、再版のときには再現されないことが多く、それを基準に版の前後を判定することも可能である。版木は出版者の財産として、大切に保管された。 明治になって活版印刷が一般的になると、重版のたびに活字を組み直していたら効率が悪いため、一度組み上がった版面を、型の残る強い紙質の紙に押し付けて、型を取ることにした。これを紙型(しけい)と呼んだ。重版の際には、紙型に鉛を流し込んで、組み上がった版面を再現するものだった。 == 重版出来 == 「重版出来」(じゅうはんしゅったい)とは、初版の発行部数を上回って、更に発行することを表す言葉で、「重版するくらいの出来」とする意味が込められる。重版ありきで初版を抑えるケースもあると言われる〔。また、2013年、松田奈緒子は漫画『重版出来!』で、漫画が出版されるまでの出版業界についてを描いた。 21世紀の日本において、重版出来を「じゅうはん・でき」と誤読する例が確認された。『週刊少年ジャンプ』2013年16号の『クロス・マネジ』では、「じゅうはんでき」とルビが振られた。出版業界の業界用語としては、「でき」という誤読に厳しい会社や、逆に「でき」と読むようにしている会社があり、それは版元の企業文化により違う〔〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「重版」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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