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野麦街道(のむぎかいどう)は、古くから信濃(長野県松本市)と飛騨(岐阜県高山市)を結ぶ道路であった。 現在では道路位置は改変されながらも、松本市中心部から同市安曇奈川渡までは国道158号が、安曇奈川渡から同寄合渡までは長野県道26号奈川木祖線が、安曇寄合渡から高山市高根町までは長野県道・岐阜県道39号奈川野麦高根線が、高山市高根町から同市中心部までは国道361号が、旧野麦街道の代替道路になっている。野麦峠周辺は、積雪期には通行止めになる。現在では、松本市と高山市を結ぶ道路は国道158号であり、野麦峠を通らずに、安房峠の下を通過する安房トンネルで県境を越えている。 == 概要 == 信濃と飛騨を結ぶルートは複数あり、季節や時代による変動もあったので、確定的な野麦街道としての経路はないとも言える。また、江戸時代には野麦街道とは呼ばれていなかった。これは当時、街道と呼ばれたものは限られた公街道だけだったからで、信濃側からは「ひだ道」と、飛騨側からは「ぜんこうじ道」と呼ばれることが多かった〔『奈川村誌 歴史編』〕。これは当時、道が向かう先を名称としていた習慣による。『長野県町村誌』(1876年=明治9年)の波田村・新村の項によれば名称は飛騨街道・道幅は2間(3.6m)、奈川村の項によれば名称は飛騨往還・道幅は8尺(2.4m)とされている〔。 信府統記は、その「本道」を松本城下から木曽谷に入り藪原から寄合渡を通って野麦峠を越えるルートとしており、「山道」として松本から稲核(いねこき)に達し、入山(にゅうやま)・角ヶ平・大野川・平湯・久手村・はちが峠・足立を通過して高山に向かうルートを紹介している〔。現在の国道158号と同じく安房峠(現在はトンネルであるが)を通るルートもあり、また脇道もあった〔『安曇村誌』〕。なお、ここで言う本道は道程31.5里、山道は25.5里、梓川まわりの野麦道は26.5里であった〔。 しかし現在、松本から橋場・稲核を経て奈川渡(大白川・入山)に行き、そこから黒川渡・寄合渡・川浦を通り野麦峠に達するのが野麦街道の長野県側部分だと考えられている〔『歴史の道調査報告書Ⅸ -野麦道-』〕。江戸時代の中ごろ以降は、飛騨道はもっぱら野麦峠を通るようになった〔『南安曇郡誌 第2巻下』〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「野麦街道」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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