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この記事では量(りょう、)について解説する。 == 概説 == まずは各リファレンスで量についてどのように説明しているか解説する。 * 広辞苑では、測定の対象となる、ものの大・小や多・小〔広辞苑第六版「りょう【量】」〕、としている。 * 「」としている。 * JIS Z8000規格群では、量()とは「数と計量参照()との組合せとして表すことができる大きさ()をもつ、現象、物体又は物質の性質」であると定義されている〔JIS Z8000-1 量及び単位-第1部:一般〕。 * JIS Z8103では、「現象、物体又は物質の持つ属性で、定性的に区別でき、かつ、定量的に決定できるもの」であると定義されている〔JIS Z8103 計測用語〕。 計量標準総合センター 国際計量室の用語集では、「測定可能な量」とは「現象、物体または物質の属性であり、その属性は大きさを持ち、その大きさを数値および計量参照()として表せるもの」であると説明されている〔計量標準総合センター 国際計量室 ホームページ用語集〕。 「量より質」の表現のように、「量」(、クオンティティ)の対比的概念としては「質」(、クオリティ)が挙げられる〔〔この「質」は、あえて言えば「品質」の「質」である。〕。また「定量的(研究) / 定性的(研究)」という対比もある〔「」〕。 ほとんどの文書では特に断らない限りは量は実数値(自然数値のみのときも含む)を取るスカラー量である。本項目の以下の記載でも単に量と言えばスカラー量とする。 ; 量と数 (測定できる量は)数(すう)と単位(または単位に準ずるもの)の積の形式で表せる。 対応する数の種類で量が分類されることもある。個数や貨幣のように分割できない最小量が存在する量は、「離散量」または「分離量」と呼ばれる。整数に対応している。一方、最小量がない量は「連続量」と呼ばれ、これは実数に対応する〔領域ごと、学問分野ごとに、扱うのは離散量が多いか、連続量が多いか、異なっている。〕。離散量と連続量はそれぞれ、デジタル量およびアナログ量とも呼ばれる。 離散量と似た言葉で可算量という言葉も使われる。ただし、数学における可算集合とは自然数と1対1に対応する集合のことであり、有理数は加算集合である。有理数は稠密集合なので、有理数で表した量が離散量とは言えない。有理数のみに対応する量の例はほとんどないが、多くの場合に量の値は有限桁数の小数、すなわち有理数の一部で表されている。しかしこれは通常は、実数値である真の値の近似値と見なされる。 単位(または単位に準ずるもの)によりその量の具体的種類の範囲が示される。物品、人員、服、紙、本などの可算量を数える助数詞の「個(こ)」「人(にん)」「着(ちゃく)」「枚」「冊」などは単位ではなくて「単位に準ずるもの」と見なされる〔二村隆夫『丸善 単位の辞典』丸善、2002年3月〕。〔なお、量同士の演算においては、これら助数詞も離散量の単位と見なして式の変形などにおいて単位と同様に扱うことが可能である。〕 ; 統計学と尺度 統計学ではデータを示す変数を、名義尺度、順序尺度、間隔尺度、比率尺度(比例尺度)、の4つの尺度水準として分類している。この中で、名義尺度は定性的な値、そのほかの量は定量的な値に区分される。〔 〕 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「量」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Quantity 」があります。 スポンサード リンク
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