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量子デコヒーレンス : ミニ英和和英辞書
量子デコヒーレンス[りょうしでこひーれんす]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [りょう]
 1. amount 2. volume 3. portion (of food) 4. basal metabolic rate, quantity
量子 : [りょうし]
 (n) quantum
: [こ, ね]
 (n) first sign of Chinese zodiac (The Rat, 11p.m.-1a.m., north, November)
: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

量子デコヒーレンス : ウィキペディア日本語版
量子デコヒーレンス[りょうしでこひーれんす]

量子デコヒーレンス(りょうしデコヒーレンス)は、量子系の干渉が環境との相互作用によって失われる現象。デコヒーレンス。
== 概要 ==
シュレーディンガーの猫」の問題で、「波動関数の収縮」を異なる量子状態間の干渉(遷移確率)の消失(デコヒーレンス: decoherence)であるとする解釈がある。
デコヒーレンスは外部環境からの熱揺らぎなどが主な原因であるとする。これに関する Caldeira-Leggett理論によって、本質的には「シュレーディンガーの猫パラドックスは解決できると考える研究者は多い。つまり、猫のようなマクロな系は本質的に孤立系とはなり得ず、常に外界からの揺動を受けている。その揺動は猫の波動関数を収縮させ、その結果、箱の中において猫の生死は観測前に既に決定している、ということである。
ただし、この解釈には議論の必要な点がある。すなわち、デコヒーレンスによって系の状態が完全に古典(混合)状態へと移行する訳ではないので、
状態が決定されるためには観測もしくは、多世界解釈による世界の分岐が必要となる可能性がある点である。
このように現時点で、あらゆる物理的状況に適用できるほど、デコヒーレンスについての説明が成功している訳ではない。
この「外部環境」は必ずしも空間的に外側である必要すらない(猫の持つ体温でも良い)。実はこのことは我々の住む「マクロな」宇宙の単一性を保証している。量子デコヒーレンスは現在では量子コンピューターの実現への障害としての関心が強い。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「量子デコヒーレンス」の詳細全文を読む




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