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金剛場陀羅尼経(こんごうじょうだらにきょう)は隋のが漢訳した雑密経典である〔。本項では日本の文化庁が保管する、同経の飛鳥時代の写本について述べる。 == 写本 == 一巻からなる飛鳥時代後期(白鳳期)の写経が日本の国宝に指定されている〔山本信吉『国宝大事典 全五巻 三 書跡・典籍』p28 1986年〕。縦26.1cm〔、全長7.12m〔または688.7cm〔奈良国立博物館『奈良朝写経』p19 1983年〕。現存する日本最古の写経〔。紙に書かれた現存する日本の文献として最古に類し、聖徳太子筆とされる三経義疏に次ぐとされる〔松平年一奈良時代寫經所論攷 史学 22(1), P 25, 1943-09〕。1951年6月9日に国宝に指定〔昭和27年1月12日文化財保護委員会告示第2号(指定は昭和26年6月9日付)〕。「小川本金剛場陀羅尼経」とも呼ばれる〔石塚晴通, 池田証寿, 高田智和, 岡墻裕剛, 斎木正直 漢字字体規範データベース(HNG)の活用 ―漢字字体と文献の性格― じんもんこん2011論文集 2011-12-03〕。 料紙は縦26センチ、長さ46センチほどの麻紙を用い、淡墨界を引き、1行17字に書写する〔(湯山、1999)、p.285〕。料紙は15紙をつなぎ、行数は1紙あたりおおむね27行とする。ただし、誤植の手直し等を行ったためか、行数が27より少ない料紙もある〔(魚住、2010)、p.86〕。巻末の第15紙には、本文と同筆で、以下の奥書(願文)が書写される〔(魚住、2010)、p.104〕。 :歳次丙戌年五月、川内国志貴評内知識、為七世父母及一切衆生、敬造金剛場陀羅経一部、藉此善因往生浄土終成正覚。教化僧宝林。 :(読み下し)歳(ほし)は丙戌に次(やど)る年の五月、川内国志貴評(しきのこおり)内の知識、七世父母及び一切衆生の為、敬(つつし)みて金剛場陀羅経一部を造る、此の善因を藉(か)りて浄土に往生し終に正覚を成さんことを。教化僧宝林。 「川内国」は「河内国」に同じ。「志貴評」は、大阪府八尾市付近を指す地名と推定される。同市には「志紀」の地名が残る〔(魚住、2010)、pp.104 - 105〕。「知識」とは仏教を信じ、その教化活動に協力する者の集団を意味する〔(魚住、2010)、p.105〕。 「丙戌年」については、686年、746年などが該当するが、「郡」の意味で「評」字を用いるのは、律令制度以前の用字であることから、本経の書写年次は大宝令以前の686年(朱鳥元年)とするのが定説である〔(湯山、1999)、p.285〕〔(魚住、2010)、pp.87 - 88〕。この写経が、浄御原律令下に「評(コオリ)」という地方組織の単位があったことを示す史料の一つでもある〔。 「法隆寺一切経」の黒印があることから法隆寺に伝来していたと考えられるが〔〔、巷間に流出して個人蔵となっていた〔(魚住、2010)、p.86〕。2005年に文化庁が京都市の個人から5億4000万円で購入した〔政府調達提供データ 016 文部科学省〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「金剛場陀羅尼経」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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