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金原亭 馬生(きんげんてい ばしょう)は、落語家の名跡。当代は11代目。 名跡の由来は、野馬の生産地として有名な金原(こがねはら:小金原とも書き下総中野牧の一部)で馬が生まれるという意味の地口である。 初代馬生を祖とする一門は馬派(うまは)と呼ばれた。馬派に属していた落語家は、蝶花楼馬楽や鈴々舎馬風の様に、馬の字は使っても亭号は独自のものを使用していた者が多い(但し、馬楽・馬風の名跡は後に柳派の流れを汲む落語家に継承される様になった)。 大正時代、東京で同時期に「馬生」が2人存在したことがある。5代目が大阪に移住していた間に6代目が誕生し、その後5代目が帰京したため、この様な事態が生じた。寄席ではめくりの色を変えて峻別した。めくりは通常は黒字で書くが、5代目の馬生は赤字で(赤馬生)、6代目の馬生は黒字で(黒馬生)書き表した。この2人馬生時代は、6代目馬生が4代目古今亭志ん生を襲名するまで続いた。 *初代金原亭馬生 - 元は三遊亭圓遊(本来の初代)。実弟は歌舞伎役者の4代目坂東三津五郎。 *2代目金原亭馬生 - 後の初代五明楼玉輔。 *3代目金原亭馬生 - 馬吉の馬生。元は馬吉。本名は福山 半兵衛。 *4代目金原亭馬生 - 元は林々舎馬勇。本名は平沼 左七。 *5代目金原亭馬生 - オモチャ屋馬生。元は柳亭小燕路。本名は宮島 市太郎。 *6代目金原亭馬生 - 鶴本の馬生。後の4代目古今亭志ん生。元は古今亭志ん馬。本名は鶴本 勝太郎。 *6代目の死後、7代目が馬生を襲名する前に、大阪にいた5代目の弟子であった金原亭馬きん(本名:小林捨吉)が馬生に改名している。この馬きん改め馬生は後に帰京したが既に8代目馬生がいたため、一旦浅草亭馬道と改名し、8代目の死後改めて9代目馬生を襲名した。 *7代目金原亭馬生 - 後の5代目古今亭志ん生。元は古今亭志ん馬。本名は美濃部 孝蔵。 *8代目金原亭馬生 - ゲロ万の馬生。元は金原野馬の助。本名は小西 万之助。 *9代目金原亭馬生 - 元は浅草亭馬道。かつて上方で馬生を名乗っていた。本名は小林 捨吉。 *10代目金原亭馬生 - 元は古今亭志ん橋。5代目古今亭志ん生の長男。3代目古今亭志ん朝の兄。本名は美濃部 清。 *11代目金原亭馬生 - 元は金原亭馬治。本名は佐竹 守。 == 参考文献 == *諸芸懇話会、大阪芸能懇話会共編『古今東西落語家事典』(1989年4月、平凡社、ISBN 9784582126129) 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「金原亭馬生」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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