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金融政策(きんゆうせいさく、)は、中央銀行が行う金融面からの経済政策のこと。財政政策とならぶ経済政策の柱である。 金融政策は経済を持続的に拡大させることが最終的な目的である。物価や通貨価値の安定、さらに景気対策の一環として、金融引き締め、金融緩和を行う。手段は、基準割引率および基準貸付利率(公定歩合)や預金準備率(準備預金制度)を変更したり、公開市場操作を行ったりする。また、操作の目標として金利かマネーストック(マネーサプライ)、その結果としての為替レートなどが上げられる。 == 具体的政策 == 金融政策の目的とは、信用秩序の維持とマクロ経済の安定である〔岩田規久男 『マクロ経済学を学ぶ』 筑摩書房〈ちくま新書〉、1996年、142頁。〕。マクロ経済の安定は、物価の安定と適切な雇用の維持の二つにわけられる〔。具体的には、一般物価を適当な上昇率に調節しインフレ・デフレを解消することと、非自発的な失業率(非自発的失業)をゼロに近づけることである〔野口旭 『「経済のしくみ」がすんなりわかる講座』 ナツメ社、2003年、124頁。〕。金融政策は財政政策とともに、消費・投資などの需要をコントロールする上で重要な役割を担っている〔竹中平蔵 『あしたの経済学』 幻冬舎、2003年、111頁。〕。 金融政策とは、国内信用を中央銀行の裁量によって拡大ないし縮小させることであり、国内信用の拡大とは金融緩和であり、縮小とは金融引き締めにほかならない〔岩田規久男編 『昭和恐慌の研究』 東洋経済新報社、 2004年、53頁。〕。金融政策の具体的な手段には、公開市場操作と金利操作がある〔。金融緩和によって、金融緩和→利子率低下→投資・消費の拡大→GDPの増大といったメカニズムが働く〔伊藤元重 『はじめての経済学〈上〉』 日本経済新聞出版社〈日経文庫〉、2004年、79頁。〕。 金融政策の効果の低下を防ぐためには、中央銀行は早期かつ十分に金利を引き下げて、景気を悪化させないようにする必要がある〔岩田規久男 『景気ってなんだろう』 筑摩書房〈ちくまプリマー新書〉、2008年、150頁。〕。 不況対策としての金融政策の有効性は、予想実質金利をどれだけ下げるか(ケインズ効果)と実質金利低下による投資・消費をどれだけ増加させるか(資産効果)という二点に大きく依存している〔岩田規久男 『マクロ経済学を学ぶ』 筑摩書房〈ちくま新書〉、1996年、154頁。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「金融政策」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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