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銀ぶら(ぎんぶら)は、大正時代からの俗語で、東京の銀座の街をぶらぶら歩くこと。「銀ブラ」とも表記する。一般の国語辞典・俗語辞典などは、「銀座をぶらぶら歩く」「銀座をぶらつく」などの縮約形であることを前提に記述する。近年、銀座のコーヒー店などが異なる語源説を主張し、店内でも宣伝している(#語源の異説参照)。 == 発生 == 近代に入ってから、銀座が商業都市として著しく発展したことを背景に、この風俗・言葉は発生した。1918年の服部嘉香・植原路郎編『新らしい言葉の字引』(実業之日本社)に「銀ブラ 銀座の街をぶらつく事」と記され、これが現時点では「銀ぶら」に言及した最も古い文献と見られる〔『日本国語大辞典 第二版』(小学館 2001年)の「銀ぶら」の項目に引用。〕。 1924年の水島爾保布『新東京繁昌記』(日本評論社)では、この言葉を言い出した人物について、慶応義塾大学の学生など複数の説を紹介する。 上記のように、大正時代に、すでにこの言葉の出所は不明になっていた。後年、慶應義塾大学出身の日本文学者・池田弥三郎は、当時を追懐して以下のように語っている。 ただし、「銀ぶら」の用法は、当時から一貫して「銀座をぶらぶら歩くこと」であり、別の用法は見られない。1926年の建部遯吾『社交生活と社会整理』(新日本社)では以下のように述べる。 語源については、「銀座の地回り」という指摘もあった。松山省三(カフェー・プランタン経営者)によれば、元々は「銀座の遊民、地廻りという意味に使われたもので、「ああ、あいつか。あれは銀ブラだ」という風に使われて」いたという〔安藤更生『銀座細見』(春陽堂 1931年)の「銀ブラの語源」の節による。その後、丸山鐵雄の『歌は世につれ』(みすず書房 1983年)は「“銀ブラ”という言葉は、大正時代からあったが、そのころは主として銀座の地回りのことをさしたという」(米川明彦編『日本俗語大辞典』(東京堂出版 2003年)の「銀ブラ」の項目に引用)と指摘する〕。用法は「銀座をぶらぶら」であるにしても、この言葉を作った人物は、「銀座の地回り」などが念頭にあったことは考えられる。松崎の言う通りだとすれば、銀座をぶらぶらする人を指す隠語であったのが、ぶらぶらする行為を指す新語、流行語に転じたことになる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「銀ぶら」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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