|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ 銀 : [ぎん, しろがね] 【名詞】 1. (1) silver 2. silver coin 3. silver paint ・ 粘土 : [ねんど] 【名詞】 1. clay ・ 土 : [つち] 【名詞】 1. earth 2. soil
銀粘土(ぎんねんど)は、マイクロサイズまで微粒化した銀と水を結合材(バインダーと呼ばれる)などと混練した粘土状の素材である。銀の融点(961.93℃)よりもかなり低い温度で焼結する特長を持ち、粘土細工を造形する要領で手軽に銀製アクセサリーを作ることができる。 == 歴史と普及 == 焼結性に優れた銀粘土技術は、1991年に世界で初めて日本企業の三菱マテリアルが開発に成功したとされる〔工学博士 森川正樹(インタビュー)「銀粘土の開発秘話」『男の銀細工』学習研究社、2008年、p.10-11、ISBN 978-4056051872〕〔『純銀粘土PMC3で作るシルバーアクセサリーデザインブック』雄鶏社、2002年、p.1、ISBN 978-4277760072〕。特許の公開は1992年である(特開平4-26707 、特開平4-66605 他)〔星野孝二、河野通、平澤寿一、森川正樹「新技術・新製品 貴金属粘土」『まてりあ』日本金属学会、1994年、p.420-422〕。それまで専門的な技術や多数の工具が必要であった銀製品、とりわけアクセサリー類を作るにあたっての一般的なハードルが低くなり、近年普及を遂げた。日本企業の2社が主に製造・販売を行っている。三菱マテリアルは「PMCシルバー」(''Precious Metal Clay'' の頭字語)という製品名で1992年から一般販売を開始し〔『三菱マテリアル』2005年11月07日2005年プレスリリース (最終更新確認:2009年1月31日)〕 、次いで相田化学工業が「アートクレイシルバー」という製品名で1995年から販売を始めた〔『相田化学工業』会社概要 (最終更新確認:2009年1月31日)〕。なおPMCがアメリカでも販売され始めたのは1996年からとなる〔『三菱マテリアルの純銀粘土:PMC』おしらせ PMCがアメリカに紹介されて10年を記念して製作された作品集"PMC Decade"が発刊されました (最終更新確認:2009年1月31日)〕。、両社の商標は、銀粘土という語句とともに浸透している。また銀粘土に関する特許もこの2社がほとんどを有している。いずれもメーカー主導によるカルチャースクールなどで普及活動が展開されている。また、銀粘土を使ったアクセサリーの作り方についてのガイドブックなども出版されている。また財団法人日本余暇文化振興会による銀粘土技能認定資格もある。 ただし、現在相田化学工業の「アートクレイシルバー」が所属する楽習フォーラムでは、公益財団法人 日本生涯学習協議会の監修・認定を受け、インストラクター事業を行っている(銀粘土技能認定資格の事業)。2008年12月の公益法人制度改革により、従来の主務官庁(文部科学省等)による許可主義を廃止し、法令に基づき一定の要件を満たして登記するだけで一般社団法人・一般財団法人を設立できるようになった為である。 さらに、一般社団・財団法人の中で、公益性の高い事業を行う事を目的とする法人は、公益認定等委員会のきびしい審査を受け、行政庁(内閣府)から『公益社団法人・公益財団法人』を頂く制度に変更された。そのため、社団・財団は公益認定を受けた「公益社団法人・公益財団法人」(公益法人)と、公益認定を受けていない「一般社団法人・一般財団法人」(一般法人)の2種類が存在することとなった。(今回、楽習フォーラムは公益財団法人に所属し、文部省からではなく内閣総理大臣から認定を受ける事になった)。 従来の公益法人(財団法人 日本余暇文化振興会等)は2008年12月1日以降、特例民法法人と呼ばれ、2013年11月30日までの5年間の間は移行期間とされていた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「銀粘土」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|