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『銘尽』(めいづくし)は、日本に現存する最古の刀剣書。別名『正和銘尽』。京都東寺子院観智院伝来本であるため『観智院本銘尽』ともいう。国立国会図書館蔵、重要文化財。(全文〔〕 ) 。 「正宗五郎入道、貞宗、彦四郎」の記述から始まり、神代からの刀工名、著名刀工と茎(なかご)の図、粟田口系、鎌倉鍛冶などの流派の系図などが記載されている。 == 概要 == 紙本墨書。現装は仮綴じの冊子装で、寸法は27.5×21.0センチ。墨付45丁、ただし首部を欠失する。書名は第9丁裏に「銘尽」とあることによる。国立国会図書館の所蔵で、明治43年(1910年)に購入された。〔国立国会図書館貴重書展 〕 奥書から応永30年(1423年)の書写であることがわかるが、本文中には正和5年(1316年)からさかのぼって年数を数えている箇所があり、正和5年に記載された原資料がもとになっている〔たとえば、第2丁表に「備前政真 正和五年まてハ」、第2丁裏に「国安」の茎図に下に「粟田口 正和五年まて」と記されている(出典1のコマ番号6および7)〕。ただし、本写本の記載には重複や齟齬がみられることから、複数の資料をもとにして書写されたものと推定される。〔展覧会図録『特別展正宗 日本刀の天才とその系譜』、佐野美術館、富山県水墨美術館、徳川美術館、根津美術館、2002、p.152 〕 第42丁裏〔出典1のコマ番号47〕には南洞院御秘蔵本を行蔵坊幸順が応永三十年十二月二十一日に写した旨が記されている。また、裏表紙には「京都東寺子院観智院所伝刀剣鑑定之書 応永三十年之古写 本書正和五年著作 勧智院法印権僧正住寶所貺 津田葛根蔵」と記される。 第45丁(最終丁)の次にある貼紙には朱書きで、伴信友『古文零聚巻六』〔日本古典籍総合目録データベース / 国文学研究資料館 で検索 〕抜書ありと記される。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「銘尽」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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