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(n) lock =========================== ・ 錠 : [じょう] 【名詞】 1. (1) lock 2. padlock 3. (2) (suf) tablet 4. lozenge 5. pill ・ 錠前 : [じょうまえ] (n) lock
錠前(じょうまえ)または錠(じょう)は、扉などにとりつけて締める機械的または電子的道具。物体(鍵、カードキー、指紋、RFIDカード、セキュリティトークンなど)または秘密情報(キーコード、パスワードなど)またはそれらの組み合わせによって開く。 典型的なピンタンブラー錠やウェハータンブラー錠では、安静位で錠前が締まる。鍵(の錠前に差し込む部分)にはどちらかの側(あるいは両側)に一連の溝があり、差し込める錠前が限られている。鍵を錠前に差し込むと鍵穴の突起と鍵の溝が揃い、シリンダーに鍵を完全に挿入することができる(合わなければ入らない)。次に鍵の一連の歯や切欠き(bitting)が錠前内部のピンやウェハーを上下に動かし、内側のシリンダーと外側のシリンダーの境界(shear line)に対してそれらが揃うことでシリンダーまたはカムを回せるようになり、開錠される。 == 歴史 == 財産を守ることは昔から世界中の人々の関心事だった。物を隠したり常に監視したりする以上に最もよくなされた対策は、道具を使ってそれらを守ることだった。例えば紐で縛る場合、泥棒結びのように解いて結び直したことを検知したり、ゴルディアスの結び目のように解くのが難しい結び方をした。最初の錠前がどこで発明されたかは定かではないが、エジプト、ギリシア、ローマなどでそれぞれ独自に発達したと見られている。木製の錠前と鍵は4000年前のアッシリアで使われていた〔Schlage's History of Locks! 〕。鍵のある最初の錠前としてピン錠(ピンロック)がある。扉の穴からぶら下がったロープに錠前が通されている。穴の開いた木製の円筒状のものが鍵となる。その際円筒の長さが重要な意味を持ち、鍵を挿し込んだときに中のボルトが正しい長さだけ押される。施錠する際はロープを引っ張って円筒の鍵を引き抜き、同時にボルトを引いて締める。このような錠前を今も使っている地域もある(例えば、プエルトリコ)。この錠前の欠点は破壊者がロープを穴に押込むことができる点で、古代には錠前を破るために膠を鍵穴に入れた。 1900年代、エジプトで木製のピン錠と木製の鍵が発見された。紀元前250年ごろに使われていたものと見られている〔 "Old Locks Show Skill Of Craftsmen" ''Popular Science'', September 1937〕。 ピン錠への初期の改良はピンの数を増やすことだった。さらに、ピンの方向を変えてロープを使わなくとも鍵だけで開錠する力をかけられるようにした。それによって現代のピンタンブラー錠の原理が確立された。 日本では江戸時代に仕事が激減した刀鍛冶によって錠前の高付加価値化が行われ、和錠と呼ばれる豪華な装飾と(当時の日本では)高機能な防犯性を備えた独特な錠前が作り出された。これは開錠の仕組みその物は当時の一般的な板バネ式だが、複数の鍵を使わないと開かない物(1つの、もしくは複数ある鍵穴に形状の違う複数の鍵を手順通りに差し込む)や、鍵穴を複雑なからくりで隠した物、そのからくりを解くと音が出る仕掛けになっている物など、趣向を凝らした作りになっている。 その後、今も見かけるウォード錠が開発された。ウォード錠の鍵のデザインが現代の鍵の元になっている。高いセキュリティが要求される場合は、錠前がある場所を隠したり、偽の錠前を設置して盗賊に時間を浪費させるなどの対策を施した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「錠前」の詳細全文を読む
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