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長谷寺銅板法華説相図(はせでら どうばん ほっけせっそうず)は、奈良県桜井市の長谷寺に伝わる7世紀の仏教工芸品。銅板の表面に『法華経』見宝塔品に説かれる宝塔出現の光景が図相化されている。銅板の下方には銘文があり、造立の由来などが陰刻され、その文中に、「敬造千仏多宝仏塔」とあることから、本銅板を千仏多宝仏塔とも呼ぶ〔また千仏多宝塔銅板などとも称し、さらに「銅板」を銅版と表記するなどさまざまな表記・呼称がある(片岡直樹・2008 p.16)。〕。1963年(昭和38年)7月、国宝に指定された。指定名称は銅板法華説相図(千仏多宝仏塔)。所有者は長谷寺で、奈良国立博物館に寄託保管されている。〔森岡隆(書道史年表事典) p.278〕〔二玄社編書道辞典 p.213〕〔名児耶明 p.20〕〔片岡直樹・2012 pp.1-2〕〔片岡直樹・2008 pp.15-16〕〔片岡直樹・2012 pp.14-15〕 == 概要 == 古くから長谷寺に伝わる縦83.3cm、横75.0cm、厚さ約2cmの比較的大型の銅板である。その表面には『法華経』見宝塔品に説かれる宝塔の出現や十方諸仏の参集などの光景、いわゆる『法華経』迹門のクライマックス場面が、鋳出・押出〔「押出」は「鎚鍱」(ついちょう)とも言い、凸形の原型の上に銅板を乗せ、上から槌で叩いて整形する金工技法。〕などの金工技法によって浮き彫りにされている。 その銅板図の下には造立の由来などの銘文が、上代日本の刻銘では極めて特殊な浚い彫りという技法を用いて陰刻されている。また、その書風は中国・初唐の欧陽詢風で、日本の上代金石文中、屈指の名筆といわれる。 このように、本銅板は美術作品と文字史料とをあわせもつ特徴があり、美術史研究者のみならず、書道史・金石学・金属工芸技術を専門とする研究者など、多分野の研究者が関心を集める作品である。〔〔〔〔〔片岡直樹・2008 pp.1-2〕〔伊藤滋 p.24〕〔片岡直樹・2012 pp.12-13〕 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「長谷寺銅板法華説相図」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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