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長野電気鉄道デハ100形電車(ながのでんきてつどうデハ100がたでんしゃ)は、長野電鉄の前身事業者である長野電気鉄道が、1926年(大正15年)に導入した電車(制御電動車)である。 本項では、同形の荷物合造車デハニ200形、および長野電鉄となったのちに新製され、前掲2形式の増備形式として位置付けられるモハ110形・モハニ210形の各形式についても併せて記述する。 == 概要 == 1926年(大正15年)6月の須坂 - 権堂間の開業に備え、同年5月に汽車製造東京支店においてデハ100形101・102の2両、および同年5月から12月にかけてデハニ200形201 - 204の4両、計6両が新製された。両形式は長野電気鉄道が保有する初の電車であり、いずれも構体主要部分を普通鋼製とした半鋼製車体を備えるが、製造時期が鉄道車両の構体が木造から鋼製へ切り替わる黎明期 であったことから、リベット組立工法を多用した曲面の少ない無骨な外観と、床下に木造車の必須装備であったトラスロッドを備える点が特徴である。 なお、デハニ200形は長野電気鉄道のほか、同じく長野電鉄の前身事業者である河東鉄道との共同発注で汽車製造へ発注しており、両社で2両ずつ導入する予定であった。先に長野電気鉄道発注分であるデハニ201・202が1926年(大正15年)5月に落成したが、諸事情により同2両は河東鉄道発注分と振り替えられて河東鉄道の保有車両となった。遅れて同年12月に本来の河東鉄道発注分であるデハニ203・204が長野電気鉄道向けに落成したものの、同年9月30日付で長野電気鉄道は河東鉄道に吸収合併され、河東鉄道も合併に際して長野電鉄と社名変更したことから、同2両は長野電鉄へ納入されたという、同一形式ながら異なる経歴を有する。 その後、デハニ200形203・204は1929年(昭和4年)1月に勾配線区における運用対策として発電制動機能を追加し、デハニ250形251・252と別形式に区分された。さらに同年6月に実施された車両記号改訂に伴って、デハ100形・デハニ200形・デハニ250形はモハ100形・モハニ200形・モハニ250形と車両番号(以下「車番」)はそのままに記号のみが変更された。 1933年(昭和8年)に前述2形式の改良型であるモハ110形111、およびモハニ210形211の2両が、同じく汽車製造東京支店において同年4月に落成した。側面窓配置などは前述2形式の基本設計を踏襲したが、7年間の技術的進歩によって溶接工法の採用によるリベットの減少や、隅柱部などが曲面処理されていること、床下トラスロッドの廃止など各部に差異を有する。なお、同2両の主要機器は従来在籍した木造電動車より転用したものを搭載した。 以上の5形式・計8両は戦前から戦後間もなくにかけて長野電鉄における主力車両として運用され、1980年(昭和55年)まで在籍した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「長野電気鉄道デハ100形電車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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