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『関八州古戦録』(かんはっしゅうこせんろく)は、江戸時代の軍記物。享保11年(1726年)に成立。全20巻。著者は槙島昭武。『関東古戦録』とも呼ばれる〔槇島自身は自序の「標題」で「関東古戦録」と記しているため、こちらの呼称の方が通っている。参考・久保田順一訳 『関東古戦録 上巻』 あかぎ出版 第2刷2007年(1刷2002年) p12.〕。 == 概要 == 戦国時代の関東地方における合戦や外交情勢について記されており、天文15年(1546年)の河越夜戦から天正18年の後北条氏滅亡までの関東における大小の合戦を詳細に扱っている。 関東各地に埋もれている戦記類をたんねんに集めたもので、その他の軍記物に比すると、語りものの調子を避け歴史をそのままに伝えようとしている姿勢が強い。それゆえか歴史的あやまりは少ないとされている〔「標題」において、槇島は個々の事実を重視し、歴史の中の善悪を示し、人々に手本を示すと記しており、『太平記』を見本としているとみられる。ただし、儒教的な歴史観に基づいて個々を解釈しようとする傾向にはある。参考・久保田順一訳 『関東古戦録 上巻』 p.13.〕。 同書は実証的戦国時代史研究において原資料に基づいた良質な内容も認められるが、その他軍記物類の影響も見られるので、近世・近代に比べて古文書・日記などの同時代史料の少ない戦国時代の研究において、史料批判を行なった上で使用される。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「関八州古戦録」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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