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阪急300形電車(はんきゅう300がたでんしゃ)は、かつて阪神急行電鉄及び京阪神急行電鉄(ともに現在の阪急電鉄)に在籍した小型の通勤型電車である。当初は500形及び700形という形式名で1924年から1925年にかけて合計20両が製造された。阪急で初めて半鋼製車体を採用した形式である。 なお、本項では日本初の全鋼製車体を採用した510号についても紹介する。 == 製造経緯== 1920年代に入るまでの鉄道車両の車体は、各国とも鋼製の台枠に木製の車体を載せた木造車が主であった。日本においても例外ではなく、特に良質な木材資源に恵まれていたことと、古来より建築や造船の分野で木材加工技術が発達していたことから鉄道車両の製造においてもこれを応用し、明治の鉄道創業後早い時期から客車や貨車の車体は国産で製造されるようになった。 しかし、木製車体は事故の際の破損に弱いことや、車体が振動で緩むために絶えずメンテナンスが必要とされたことから、車体強化への取組が進められていった。その一環として車体は木製であるが柱や天井の垂木を鋼製とした「鉄骨木皮車」と呼ばれる車両が登場し、1910年代後半になると外板も鋼板を使用した鋼製車が登場した。特にアメリカでは1920年代に入ると全鋼製車体の車両が登場している。 日本では、木材に比べて鋼板の価格が高く、供給量も少なかったことから1920年代に入っても木造車の製造が進められていた。ただ、アメリカから入る情報で、当地の鉄道車両の製造が鋼製車主体となっていることや、日本の都市近郊の私鉄や路面電車事業者が模範としていたインターアーバンで鋼製車が増備されていることが知られるようになった〔アメリカのインターアーバンの一方の雄であったパシフィック電鉄では、1910年代に中後期以降に入ると鋼製車の増備が進められ、高速電鉄スタイルで「12(トゥエルブ)」の愛称を持つ1200形車両や路面電車スタイルの「ハリウッドカー」と呼ばれる600形車両が大量に増備されていた。〕。こうしたことから、日本においても1923年に神戸市電のG車が日本初の鋼製車体の車両として登場した。 神戸市電G車の登場によって鋼製車の安全性や経済性の優位といった面が立証されたことと、「雨の日には鋼製車体で電気が短絡して感電するのではないか」といった今となれば笑い話に近い説が否定されたことから、日本においても鋼製車体が本格的に導入されることとなった。阪急でも51形の増備車を半鋼製車体として新造することとなり、本形式が登場した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「阪急300形電車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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