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阪急900形電車(はんきゅう900がたでんしゃ)は、かつて阪神急行電鉄および京阪神急行電鉄を経て阪急電鉄に在籍した通勤形電車である。神戸線での特急運転の開始に際し、当初は優等列車用として1930年に20両が製造された。その後現在に至る阪急の車両設計の基礎となった車両であるとともに、続いて登場した920系と並ぶ、昭和戦前期の阪急および関西私鉄を代表する車両のひとつである。 == 900形登場まで == ライバル路線の改良が進むと、阪急が持っている阪神間最速路線という優位性を失い、神戸側ターミナルの場所の悪さを補うことが困難になることが予想されたことから、更なる対応を検討することとなった。具体的には600形の投入に引き続き特急列車の運転への準備が進められ、1928年3月には608-807-609の3両編成に定員乗車と同じ重さの荷重を搭載して、特急運転を想定した試運転を実施した。試運転は阪神間で西宮北口駅のみ停車の場合と、同駅に十三駅及び塚口駅を加えた3駅停車の2種類で実施され、所要時間は30〜32分を要した。同年11月には特急用車両設計の参考の一助として、600・800形のうち608-806-609の3両編成1本を固定式クロスシートに改造している〔600・800形のクロスシート改造の理由については、 『レイル』 No,47 特集 阪急神戸・宝塚線特急史に拠る。〕。 しかし、600形は重量が約28tと重い割には〔600形はその後も更新等で重量が増加してしまい、廃車間近い1970年ごろには電動車36.02t、制御車29.5tにまで増加してしまった。〕低出力のゼネラル・エレクトリック製のGE-240AAモーター〔端子電圧600V時1時間定格出力78kW、615rpm。ただし阪神急行電鉄では1時間定格出力82kWを公称。〕を搭載したことから、電動車の600形と制御車の800形で2両編成を組むことは困難で、前述のような3両編成か、600形1両による単行で運行されていた〔600・800形のクロスシート改造予定車には、2両編成による運行も考慮して当初807も含まれていたが、結局改造されなかった。〕。この頃になると鋼製車両の製造技術も進んで頑丈だけでなく軽量化に留意した設計ができるようになっていたことや、電車向けの高出力モーターが製造されるようになったことから、将来想定される特急運転の開始時には600形を増備するのではなく、新しいコンセプトで車両を製造し、その新形式をもって特急運用に充当することとなった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「阪急900形電車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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