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(n) heavy outfit designed to keep out the cold =========================== ・ 防寒 : [ぼうかん] (n) protection against cold ・ 防寒具 : [ぼうかんぐ] (n) heavy outfit designed to keep out the cold ・ 寒 : [かん] 【名詞】 1. midwinter 2. cold season 3. coldest days of the year ・ 具 : [ぐ] 1. (n,n-suf) tool 2. means 3. ingredients 4. counter for armor, suits, sets of furniture (armour)
防寒着(ぼうかんぎ)とは、寒さを防ぐための衣服のことである。 == 概説 == ヨーロッパの伝統的な防寒着のひとつとしてセーターが挙げられる。 一説によると、11世紀のことノルマン人が地中海世界のシチリアにまで進出した折、イスラム世界の手芸技術と接触、それを学んで持ち帰り、ノルマン人の地元のイギリス海峡のガーンジー島やジャージー島に伝えたのが欧州のセーターの起源だともいう〔宮崎正勝『世界を動かしたモノ辞典』日本実業出版社、2002年。〕。 ジャージー島では、ウールや木綿を用いてプルオーバー式の〔つまり、前ごろもが開かない、カーディガンのようではない、頭から被るようにして着る方式の〕編み物の服が作られるようになった。これはJersey(ジャージー)と呼ばれている。そしてこれが今日「セーター」という言葉で一般に思い描かれるものに相当する。 ガーンジー島というのはジャージー島の近くにある島であるが、同島は英王室と深い繋がりがあり、15世紀からイングランドからウールを輸入して編み物として加工しノルマンディーやスペインに輸出することを始めていた。ガーンジー島の編み物は漁師の服として用いられるようになった。寒い海で働く漁師らは、暖かくて、仕事向きで、海で水しぶきを浴びても大丈夫な服を求めていた。糸をしっかりと撚り、堅く編んだ編み物は、水しぶきや雨を防ぐのに向いていた。その編み物は編み柄を特徴とし、伝統的に漁師の妻によって編まれ、その編み柄は母から娘へと伝えられた。この防寒着をイギリスやフランスなどの漁師たちが着るようになり、Guernsey(ガーンジー)と呼ばれるようになった。 アラン諸島と結びつけられて考えられているアランセーターは「フィッシャーマン・セーター」とも呼ばれ、今日では(ジャージー同様に)やはり「漁師が海で着る」と語られ、アランセーターの売り手の話では一般に「編み柄には、冷たくて厳しい海へと漁に出る夫の無事と豊漁を願う女たちの愛や祈りが込められている」とされ、アランセーターの編み柄の組み合わせは各家の編み手ごとに異なっていて、母から娘へと伝えられ、ちょうど日本の家紋のような役割を果たしていて、漁で不幸にも溺死者が出て岸に打ち上げられた時には、着ているセーターの柄のおかげその身元が判り家族のもとへと遺体が返った〔http://megalodon.jp/2013-0624-0739-52/www.clanarans.com/history-of-aran-sweaters〕、というお話になっている。だが、(歴史の長いジャージー島やガーンジー島のセーターとは異なり)アラン諸島のセーターに関しては20世紀になってから編まれるようになったらしい〔実は、アラン諸島では以前から小物の編み物はあったものの、セーターに関しては20世紀以前は編まれていなかったらしく、20世紀初頭にアラン諸島の女性たちが家族のために、あるいは産業の乏しい同島で副収入を得るためにセーターを編んで売り、それが他国、特に米国などで広まって「フィッシャーマンセーター」などと呼ばれるようになり、その後にアラン諸島の漁師らもいわゆる「アランセーター」を着るようになった、といういきさつがあるらしい。〕〔アランセーターにからめて語られる話というのは、ガーンジー島の編み物にまつわる(本当の)逸話を、アランセーターを大規模に売る商人などがアランセーターの話として巧妙に借用したか、あるいはどこかで話が混線した可能性が疑われる。〕。 ヨーロッパでは18世紀や19世紀ころ、コート(外套)を着ることが一般化していた。 20世紀、2度の世界大戦の間に、パイロットが寒いコクピットで着るための機能的なジャケット(フライトジャケット)が作られるようになった。 20世紀半ばには、欧米で、街着としてフライトジャケットに類似したジャケット(ジャンパー)を着用することが流行した。 21世紀の初頭から、フリース素材の防寒着が世界的に普及しはじめた。日本では防寒着のなかでも、一番外側に着るのを英語風に「アウター」、内側に着るものを「インナー」などと呼ぶことが行われるようになった。 登山では、以前はセーターやアノラック、ヤッケ(ウィンドブレーカー的なジャケット)などが使用されていたが、最近ではフリースやダウンジャケットおよび透湿防水ウェア(ゴアテックスなど)を着用することが一般的である。 スキーでは、初期の段階はもっぱら登山家がスキーを行っていたので、当時の登山同様にセーター、ヤッケ、アノラックなどを着用していたが、20世紀後半には化学繊維でできていて、スキー用に様々な工夫をこらした専用のスキーウェアが普及した。最近ではスキーやスノーボード用としては透湿防水素材を用いたウェアが多い。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「防寒着」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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