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『阿修羅ガール』(あしゅらガール)は舞城王太郎の長編小説。2003年(平成15年)に新潮社より刊行。第16回三島由紀夫賞受賞。現在は新潮文庫に収録される。今時の女子高生、アイコの一人称で語られる小説で、饒舌なガールズトークが特徴である。現代の女子中学生や女子高生の言葉遣いが使われることは、リアリティがあり、刺激的で面白いが、これまで三島賞の対象となるような作品において使われた時は、どこかわざとらしく不自然だったが、本作ではそれが生き生きと使われており、文章が今までになく躍如としており、初めての成功例として作者の功績として残したい作品である〔筒井康隆『笑犬樓の逆襲』 p.327『阿修羅ガール』を推すーー第16回三島由紀夫賞選評〕。 物語自体は女子高生アイコが好きでもない男とセックスしてみたはいいが、その男が行方不明になり別の思いを寄せる幼なじみの男と捜索に乗り出すという、一見すると新本格ミステリにも見えるストーリーだが、決してミステリの枠に収まる小説ではなく、暴力的な世界を計算された饒舌な文体で描いている。〔新潮社PR誌『波』2003年2月号 「油断ならぬ成長小説(豊崎由美)」より〕 == 三島由紀夫賞 == 三島賞では宮本輝が「下品で不潔な文章」「支離滅裂な大きなエネルギーを持て余していて、まだ人に見せる段階じゃない」「お子様相手」と酷評し、受賞に猛反対した〔第16回三島由紀夫賞選評 宮本輝「お子さま相手」〕。一方で、福田和也は「三島由紀夫の名を冠する賞から舞城を送り出せてよかった」と絶賛し〔第16回三島由紀夫賞選評 福田和也「まだ見ぬものへの畏怖」〕、筒井康隆も「現代の女子高生の言葉遣いを効果的に使っている」と評価した〔第16回三島由紀夫賞選評 筒井康隆「「阿修羅ガール」を推す」〕。島田雅彦は「ブーイングを浴びることで輝く狡猾な作品」と評価した。〔第16回三島由紀夫賞選評 島田雅彦「阿修羅がる男」〕 覆面作家である舞城は、この受賞によりはじめて公の場に出るか注目されたが、結局授賞式にはあらわれずコメントだけよせた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「阿修羅ガール」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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