|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ 倍 : [ばい] 1. (n,vi,vs,vt) twice 2. times 3. -fold 4. double 5. doubled 6. increase ・ 陸 : [りく, ろく] (adj-na,n) six (used in legal documents) ・ 奥 : [おく] 【名詞】 1. interior 2. inner part ・ 善 : [ぜん] 【名詞】 1. good 2. goodness 3. right 4. virtue ・ 福 : [ふく] 【名詞】 1. good fortune
阿倍陸奥 善福(あべのむつ の ぜんふく、生没年不明)は、9世紀に日本の陸奥国にいた人物である。伊具郡麻続郷の人。姓は臣で、はじめ陸奥臣であったが、847年に阿倍陸奥臣に改めた。その時点で無位、磐城団擬主帳であった。 『続日本後紀』承和15年(847年)5月13日条にのみ現れる。この日、磐城団擬主帳で伊具郡麻続郷の戸主である陸奥臣善福は、奈須直赤竜・丈部宗成・丈部本成・大田部月麻呂・陸奥標葉臣高生・陸奥臣千継、および善福にとっては上官にあたる磐城団擬少毅の陸奥丈部臣継島らとともに阿倍陸奥臣の姓を賜った。彼ら8人はみな陸奥国の人で、うち4人は位階が記されるが、善福と継島ら4人にはない。 伊具郡は現在の宮城県南部にあたり、磐城団が所在したと考えられる磐城郡は福島県南東部である。途中には行方団がある行方郡、安積団がある安積郡がはさまっている。軍団兵士は地元から徴兵され、主帳は軍団兵士から選抜することになっているので、伊具郡出身の善福が行方・安積を飛び越えて磐城団に勤務するのは不審である。規定が守られていないのか、あるいは磐城団が名前に反して伊具郡の近くにあったか〔橋本裕「律令軍団一覧」、『律令軍団制の研究』(増補版)160頁、167頁注32。〕、それとも伊具郡が飛び地として磐城団の徴兵区になっていたか〔平川南『東北「海道」の古代史』132頁。〕、諸説ある。 阿倍陸奥の賜姓は他にも例があるが、それらがみな同族だとも、古来からの貴族阿倍氏の分かれだとも考えられない。阿倍氏と何らかの縁があり〔太田亮『新編 姓氏家系辞書』では、阿倍陸奥臣を阿倍氏の部曲の子孫とする。〕、これに連なることで地位の上昇を果たしたと考えられている。 == 脚注 == 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「阿倍陸奥善福」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|