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阿波国造(あわのくにのみやつこ・あわこくぞう)は、後の令制国の上総国(安房国〔養老2年(718年)以前、安房は上総国に含まれていた。〕)安房郡・朝夷郡・平群郡、現在の千葉県館山市と南房総市、鴨川市、安房郡鋸南町を支配した国造。 == 解説 == 『古語拾遺』によれば、神武東征において橿原宮を造営した天富命が、より豊かな土地を求めて阿波〔和銅6年(713年)の好字令以前は「粟」の表記だった。〕の忌部氏を従え黒潮にのってこの地に移り住み、阿波忌部の居住地は阿波と名付けられたという。『高橋氏文』は、景行天皇東国巡狩の折、磐鹿六雁命が膳大伴部を賜わり、子孫を上総国・淡国(安房国)の長と定めたとする〔『高橋氏文』では安房神社を御食都神としている。このため安房国を御食国とみなす見解もある。〕。また、『先代旧事本紀』「国造本紀」では、成務天皇の御世に天穂日命の8世孫の彌都侶岐命の孫の大伴直大瀧を国造に定められたとされる。名称については『古語拾遺』の阿波の忌部の居住地に因むとの説のほか、『日本書紀』景行天皇53年10月条の東国巡狩の折の淡水門に因むとする説もある〔『日本古代史地名事典』 228頁〕。 例えば、『日本書紀』に記載されていることは単なる伝承ではないとする立場から、神社伝承からの考証なども加えるべきとする崎元正教は、安房神社をはじめとする複数の神社にまたがる天富命に関する伝承がそれぞれ矛盾なく説明できることをあげ、その信憑性を評価し〔『ヤマトタケるに秘められた古代史』 69-76頁〕、景行天皇東国巡狩については、神社伝承などの考証から、伊勢を経由し尾張から海路により房総に至ったとするなど〔『ヤマトタケるに秘められた古代史』 87頁〕、当地は黒潮と黒潮反流を利用した水上交通によって、律令制以前から、畿内など西国とのつながりが深かったとされている。尚、現在の徳島県や和歌山県と南房総に共通の地名が多いのは良く知られていることである。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「阿波国造」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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