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阿知女作法 : ミニ英和和英辞書
阿知女作法[あちめのわざ]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [じょ]
 【名詞】 1. woman 2. girl 3. daughter
: [さく]
  1. (n,n-suf) a work 2. a harvest 
作法 : [さほう]
 【名詞】 1. manners 2. etiquette 3. propriety 
: [ほう]
  1. (n,n-suf) Act (law: the X Act) 

阿知女作法 : ウィキペディア日本語版
阿知女作法[あちめのわざ]
阿知女作法あちめのわざあちめわざあちめさほうあじめのさほう、等々)とは、宮中
及び神社等で歌われる神楽歌の一つ。本来は、神の降臨を喜び、神聖な雰囲気を作るためと思われる一種の呪文。
あ~ち~め―(一度)、お~お~お―(三度)、お~けー(一度)のフレーズを阿知女作法と呼び、これが2組(本方・末方)に分かれて唱和される。
神楽歌は、庭燎(にわび:夜の準備)、採物(とりもの:神迎え)、前張(さいばり:神祭り)、明星(あかぼし:神送り)の段階に大きく分けられるが、阿知女作法で有名なものは庭燎の後に、また、採物、前張 等でもフレーズを変えて繰り返される。鎮魂祭の歌(下記)にも使用される。
平安中期には儀礼として完成していた。延喜末年頃に譜の統一が行われている。

==十一月中寅日 鎮魂祭歌==
あ~ち~め―(一度)、お~お~お―(三度)
①あめつちに きゆらかすは さゆらかす かみわかも かみこそは きねきこう きゆらならは
あ~ち~め―(一度)、お~お~お―(三度)
②いそのかみ ふるやしろのたちもかと ねかふそのこに そのたてまつる
あ~ち~め―(一度)、お~お~お―(三度)
③さつおらが もたきのまゆみ おくやまにみかりすらしも ゆみのはすみゆ
あ~ち~め―(一度)、お~お~お―(三度)
④のほります とよひるめかみたまほす もとはかなほこ すゑはきほこ
あ~ち~め―(一度)、お~お~お―(三度)
⑤みわやまに ありたてるちかさを いまさかへては いつかさかえむ
あ~ち~め―(一度)、お~お~お―(三度)
⑥わきもこが あなしのやまのやまのもと ひともみるかに みやまかつらせよ
あ~ち~め―(一度)、お~お~お―(三度)
⑦たまはこに ゆうとりしてて たまちとらせよ みたまかり たまかりまししかみは いまそきませる
あ~ち~め―(一度)、お~お~お―(三度)
⑧みたまみに いまししかみは いまそきませる たまはこもちてさりくるみたま
たまかへしすなや
⑨ひと ふた み よ いつ むゆ なな や ここの たりや
意味が判明していないところが多く、漢字を当てたとしても、その漢字が意味と合っているかも判っていない。歌なので、音はそれほど変遷していないとの仮定で、ひらがな表記とした。
「あちめ」とは、男神と考えられている安曇磯良を指すといわれ、「お~お~お―」とは、安曇磯良が返答している声との説(太平記等)がある。しかし、後世に当て字したものだろうか、「阿知女」と、「女」の漢字がついており、詳細は不明である。また、「うずめ」の転訛との説もある(愚案抄)。
①「ゆらかす(振らかす)」の言葉が使われており、鎮魂祭にあたり、天皇の衣を動揺させることを歌った可能性がある。「きね」とは巫女である可能性もあるとされる。〔日本古典文学大系 3 古代歌謡集 土橋寛・小西甚一校注 昭和32年7月5日岩波書店発行 P296~297、P488~491、その他〕
②「いそのかみ ふるやしろ」とは石上神宮を指していると考えられる。〔
③「さつお」とは猟夫と漢字で当て、猟師のこととされる。〔
④「とよひるめ」とは天照大神であるとされる。「ほこ」はであるとされるが、意味不明。〔
⑤「みわやま」は三輪山である。「ちかさ」は茅草の転訛とする説もある。〔
⑥「みやまかづら」とは、山蔓などで作った鬘という説がある。〔
⑦「たまはこ」とは、魂の鎮まる函。実際には葛函という。〔
⑧「たまかへしすなや」は、「ゆっくりお留め申すがよい」と訳す説もある。〔
⑨数を1から10まで数えており、十種神宝の呪法として有名な「ひふみの祓詞」と関係があると考えられる。〔

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「阿知女作法」の詳細全文を読む




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