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英虞湾(あごわん)は、三重県志摩市の志摩半島南部の湾。御座岬(ござみさき)と浜島町を湾口とする〔「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編(1983):77ページ〕。平成5年8月27日環境庁告示第67号(窒素又は燐が海洋植物プランクトンの著しい増殖の恐れのある海域として環境庁長官が定めた海域)による定義では、「三重県志摩郡大王町と同郡志摩町を結ぶ深谷大橋、同町御座岬と度会郡南勢町田曽埼を結ぶ線及び陸岸により囲まれた海域」となっている〔財団法人国際エメックスセンター"日本の閉鎖性海域/国際エメックスセンター "2009年3月25日更新.(2011年4月7日閲覧。)〕。 == 概要 == リアス式海岸として有名であり、真珠養殖も盛んで奈良時代から阿古屋貝から採れる真珠を出荷していた。明治時代半ばに阿古屋貝による真円真珠の養殖技術が確立されると、真珠養殖発祥の地としても知られるようになり、昭和初期には「真珠湾」とも呼ばれた。 湾内の深さはおおむね20m前後であるが、志摩町御座の北東にある最深部は40mであり、英虞湾岸の溺れ谷は最大40m沈水したことが分かる〔吉川(1949):224ページ〕。なお、この水深調査は大正時代に目盛りの付いたロープを下ろし計測したもので、以降は行われていなかったが、第42回先進国首脳会議(伊勢志摩サミット)を前に第四管区海上保安本部が電波・音波を用いて計測し直した〔添田隆典・室木泰彦「いかだ、老朽船確認急ぐ 狭い入り江 巡視船は困難」中日新聞2015年12月28日付朝刊、10版1ページ〕。 青のりの養殖が盛んであるため、晩秋から春にかけて海苔網が多く建つ。また、ウミホタルも海に生育しているほか、数日間晴れが続いた場合、海が緑色に輝くこともある。 しかしながら、湾内の汚染が進み、赤潮や貧酸素水塊が発生している。汚染等を改善するため、いくつかのプロジェクトが行われている。たとえば1932年(昭和7年)10月14日の深谷水道開削によって太平洋の水を湾内に導水する〔志摩市小学校社会科副読本編集委員会 編(2009):152ページ〕、海底のヘドロの改善などである。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「英虞湾」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Ago Bay 」があります。 スポンサード リンク
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