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阿里山森林鉄路(ありさんしんりんてつろ、中国語繁体字:阿里山森林鐵路)は、台湾嘉義市・嘉義県に現存する森林鉄道である。阿里山や玉山観光の足としても利用されている。阿里山登山鉄道とも呼ばれる。 == 概要 == 日本統治時代に阿里山のタイワンベニヒノキなどの豊富な森林資源輸送を目的に藤田組(藤田平太郎)により1906年から建設を開始し〔「藤田組の阿里山経営 四十五哩の鉄道敷設」中外商業新報 明治39年8月31日『新聞集成明治編年史第十三巻』 (国立国会図書館デジタルコレクション)〕、1908年に平地部分である嘉義 - 竹頭崎(現・竹崎)間が完成、1912年に二萬平まで67.1kmが完成した。1914年には沼の平(ぬまのひら、現・沼平)まで延伸工事が完成し、現在の本線部分が全線開通した。その後も多くの支線が建設され、日本の神社建築などに用いる巨木も、少なからずこの鉄道を用いて運び出された。 1907年にアメリカライマ社から導入された蒸気機関車はシェイ式と呼ばれる特殊な片側縦置きのシリンダを持ち、傘型ギヤで動力を伝える間接駆動方式となっていた。現在は通常運転には使用されていないが、阿里山駅や奮起湖駅に動態保存されている。阿里山森林鉄路の蒸気機関車を参照。 本線は嘉義〜沼平間72.7kmの区間で、2,250m以上の高さを登るため、急峻な区間が続き、ループ線やスイッチバックを組み合わせている。なお、軌間は、762mmである。また、渓谷を見下ろす雄大な景色も魅力で、沿線の植物は平地から海抜800m以下の部分が熱帯林、800mから1,600mまでが亜熱帯林、1,600m以上が温帯林となっており、垂直分布の違いによる車窓の変化も楽しむことができる。 2003年3月、阿里山駅付近で脱線事故が発生し、17人が死亡する惨事となった。2011年4月27日には倒木に伴う脱線事故が発生。6人が死亡した〔台湾・阿里山で列車脱線、6人死亡 (AFP.BB.NEWS)2011年04月28日07:37〕。以後、線路の点検や危険な樹木の伐採、防護柵等の設置等の安全対策のため全線運休していたが、祝山線、神木線(本線の阿里山-神木間の通称)、沼平線(本線の阿里山-沼平間の通称)、本線の嘉義-奮起湖間は運行が再開された。 また、奮起湖-神木間は2箇所の土砂崩壊によりトンネルによる迂回が計画され、運転再開は2015年12月25日になる見込みであったが、2015年9月28-29日にかけての台風の襲来による大規模な土砂崩れで路盤・トンネルが流されて無期延期に。直後の報道では復旧には少なくとも2年かかると見られている〔http://news.ltn.com.tw/news/focus/paper/920810〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「阿里山森林鉄路」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Alishan Forest Railway 」があります。 スポンサード リンク
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