|
阿道(あどう、生没年不詳)は、朝鮮半島周辺地域に仏教を伝えた4世紀の僧。我道、阿頭、阿度とも呼ばれる。 阿道の名は *372年(高句麗小獣林王2年)に東晋から高句麗に仏教を伝えた僧 *381年(小獣林王11年)に江華島の伝燈寺を創建した僧 *418年(新羅訥祇王2年)に直指寺を創建した僧 *529年(百済聖王7年)に仙岩寺を創建した僧 *544年(新羅真興王5年)に大屯寺(大興寺)を創建した僧 として伝えられている。 また、528年(新羅法興王14年)に初めて新羅に仏教を伝えた高句麗の墨胡子は、阿道と同一人物であると『三国遺事』は伝えている。372年に高句麗に仏教を伝えた人物と528年に新羅に仏教を伝えた人物が同一とは考えられず、阿道の伝承は混乱している。 == 記録 == 前秦の順道が高句麗に初めて仏教を伝えた2年後の374年(高句麗小獣林王4年)、東晋の僧である阿道も高句麗にわたり、仏教の布教を行った。 375年(高句麗小獣林王5年)、小獣林王は肖門寺(省文寺)を創建してそこに順道をおき、また伊弗蘭寺を創建してそこに阿道をおいた。
|