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陪餐 ( リダイレクト:聖餐 ) : ウィキペディア日本語版 | 聖餐[せいさん]
聖餐(せいさん)とはイエス・キリストの最後の晩餐に由来するキリスト教の儀式。「エウカリスト」(ユーカリスト)の日本語訳。「聖餐」はおもに西方の教派で使われる訳語だが、カトリック教会では「聖体拝領」、「聖体の秘跡」と呼ばれる。日本の聖公会、プロテスタント教会などでは「聖餐式」とも呼ばれる。正教会における「聖体礼儀」、「聖体機密」「領聖」に相当する。「主の晩餐」の語はいずれの教派でも使われる。
== 最後の晩餐 == 新約聖書には、イエスが引き渡される前に、弟子たちと最後の食事を共にし、自分の記念としてこの食事を行うよう命じたことが記されている。これが「最後の晩餐」である。共観福音書によればイエスはパンを取り、「これがわたしのからだである」といい、杯をとり「これがわたしの血である」といって弟子たちに与えた。『コリントの信徒への手紙一』 (11:23-26) にも述べられており、初期からこの儀式が教団内で行われていたことが分かる。キリスト教徒はこの儀式を行うことで、そこにキリストが現存するという信仰を保持してきたが、宗派によって細かいやり方や考え方は異なっている。 伝統的なカトリックと正教会のキリスト教徒たちは聖餐をサクラメント(秘跡)〔神の恵みが儀式をとおして人間に与えられるものとする見方。〕として行ってきたが、宗教改革以降のプロテスタント教会はあえてこれを秘跡と呼ばず、礼典という呼称を用いる〔プロテスタントもサクラメントの語を使うことがあるが、日本語の訳語である「秘跡」はカトリックでのみ用いられる。〕。これは、「神の救済は人間の行いによるのではなく、信仰のみによる」という考え方から、聖餐の執行そのものを救いの要件とは考えないためである。ただし、聖餐に何らかの意味を持たせるか、単に象徴的な儀式と考えるかは、教派によって異なる。多くは、聖餐において神の恵みが人間に伝えられるのではなく、共同体の信仰を示すための儀式であるとしている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「聖餐」の詳細全文を読む
英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Eucharist 」があります。
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