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陳璐 ( リダイレクト:陳潔如 ) : ウィキペディア日本語版
陳潔如[ちん けつじょ]

陳潔如(ちん・けつじょ、中国語: 、Chen Jieru、1906年 - 1971年1月21日)は蒋介石の2番目の〔、2011-11-09閲覧。〕。養女〔陳潔如蔣第二任妻 、2011-11-10閲覧。〕の瑶光がその財産を受け継いだ。遺骨と遺灰はアメリカ合衆国に送られ、埋葬されている〔。後に蒋介石が宋美齢と結婚するにあたり離別した。
== 人物 ==
陳潔如のは寧波にあり、上海で紙商人を営む陳学方と、蘇州出身の母との間に生まれ、生活は裕福だった。12歳の時に蔡元培によって創設された上海の愛国女子中学に入学し、豪商・張静江の娘などと親交を深め、たびたび張家を訪問することもあったという。1919年孫文と蒋介石が張家を訪問した際に客として滞在していた陳潔如を見初め、強く交際を求めたとされる〔。陳潔如ははじめ当惑していたが、次第に蒋介石に好感を持つに至った。陳潔如の母は蒋介石が既に一妻一妾をもうけており、かつ正当な職業にもついていないことから蒋介石の求婚に強く反対した。蒋介石は張静江と孫文の関係を通じて陳潔如の母に正妻として娶ることを継続して説得し、最終的に了解を得た。蒋介石は自分と妻妾とは既に別離していると述べ、陳潔如を「唯一無二の合法的な妻」とすると述べた。陳潔如と蒋介石は1921年12月5日、上海の永安大楼結婚式を行った〔]、2011-11-10閲覧。〕。張静江が婚礼の立会人となった。結婚後まもなく、陳潔如は蒋介石につき従って、蒋介石の故郷である奉化を訪れ、祖先の祭祀を行い、蒋介石の先妻である毛福梅とも会った。
北伐軍南昌を攻略したのち、ミハイル・ボロディン鄧演達らによって主導された武漢国民政府は蒋介石の権力を剥奪しようとする動きを見せた。蒋介石は北伐を継続するために浙江財閥の支持を得る必要に迫られ、浙江財閥に大きな影響力を持つ宋一族から条件として蒋介石と宋美齢との結婚及び宋子文財政部長への任命を求めた。蒋介石は陳潔如に5年間中国を離れるように頼み、陳潔如はその願いを聞き入れて1927年8月にはアメリカ合衆国へ渡り〔、北伐の成功後、1933年に上海に戻った〔、2011-11-08閲覧。〕。国共内戦で国民党軍が敗れ、台湾に去った後にも上海に残ったが、政府の要請を受け上海市盧湾区政協委員となった〔〔。
1961年には周恩来国務院総理に対し上海を離れ、香港に移住できるよう交渉し、認められた〔。香港では陳璐と改名した〔。この情報を知った蒋介石と毛福梅の子である蒋経国は直ちに九龍に豪邸を購入して老後の住処として贈り、その後も経済的な援助を行った〔。翌1962年、蒋介石は
戴季陶の子戴安国を秘密裏に陳潔如の下へ向かわせた。持参した信書には「(以前共に困難を乗り越えてきた日々ほど、支えられていると感じたことは、(あなたと別れてから)一瞬たりともありませんでした)」と書かれていた〔。陳潔如からの返信には「(30年以上にわたる、私の苦しみはご存じのことと思います。ですがあなたや国家の栄誉のため、私はずっと自らを犠牲にしてせいいっぱい耐え忍んでいます……)」とあった〔。
陳潔如は香港に居住した間に自伝出版のための原稿を完成させたが、出版は国民党によって阻止された。この自伝は蒋介石・蒋経国父子の死後に『陳潔如回憶録』〔日本語では『蒋介石に棄てられた女―陳潔如回想録』(ISBN:4794206992)として草思社より1996年に出版。〕として出版されている。この回想録は「極めて資料的価値の高いもの」と家近亮子にも評価されている〔段瑞聡「新生活運動研究の視角とその意義」、『慶應義塾大学日吉紀要. 言語・文化・コミュニケーション No.29』所収、2002年10月 ,PP.27-53。〕〔家近亮子「『陳潔如回憶録』の資料的価値について」、津田塾大学『国際関係研究所報』第30号、1995年12月、P1。〕。1971年1月21日、陳潔如は香港で死去した。後事を任された養女〔の瑶光がその財産を受け継いだ。遺骨と遺灰はアメリカ合衆国に送られ、埋葬されている〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Chen Jieru 」があります。




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