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陶硯[とうけん] 陶硯(とうけん)は、陶器で作られた硯である。材質が磁器なら磁硯、瓦器なら瓦硯だが、それらも含めて陶硯と一括することも多い。現代ではあまり用いられないが、硯の歴史の中で石の硯より早く登場し、唐代まで硯の主流であった。中国では唐代、日本では平安時代に石硯にとってかわられ、衰退した。 == 概要 == 硯の材料として今日もっとも一般的なのは石だが、古い時代には陶器が主流であった。陶硯には、窯ではじめから硯にするために焼かれたものと、甕や食器を整形・研磨して再利用した転用硯がある。どちらの場合でも、陶器の表面そのままでは墨をよく研げないので、ざらつきをなくすため表面を磨く工程があった。 皿のような広いくぼみがあって、そのくぼみを墨を擦る部分(陸)と墨液を溜める部分(海)に分けることが、硯として必須の形状である。陶器は造形の自由度が大きいが、複雑な形では焼き上げ時の破損の可能性が高くなるので、その分だけ高級品として扱われた。上から見た形が円形の円面硯と、風の字の外側に似る風字硯が代表的だが、楕円形、方形、風字、型にはめられない形象など様々な形をとる。脚を付けたものが多く、まれに蓋付きの硯もある。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「陶硯」の詳細全文を読む
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