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セラミック顔料(セラミックがんりょう)とは、陶磁器・セラミックスの分野において、釉薬の着色という目的で発見・開発されてきた顔料のことである〔『日本大百科全書 13』、673頁。〕。陶磁器顔料(とうじきがんりょう)〔、陶磁器用顔料(とうじきようがんりょう)、窯業用顔料(ようぎょうようがんりょう)とも呼ばれる。 == 概説 == セラミック顔料は無機顔料に包括されるが〔、高い耐熱性と釉薬に対する安定性を持つという点において塗料・インキ・絵具・プラスチック等に使用される一般の無機顔料とは異なる一群を形成しているといえる〔『日本大百科全書 13』、673頁。同書同頁ではセラミック顔料以外の無機顔料を「一般の無機顔料」としている。〕。 従来のセラミック顔料は釉薬の着色という技術から生み出されていたが〔、近年では酸化物・複合酸化物・ケイ酸塩といった高温で安定な無色の化合物に遷移元素のイオン等を固溶させて発色させるという方法で開発されている〔。 セラミック顔料は耐熱性・耐候性・耐薬品性に優れている〔『日本大百科全書 13』、674頁。〕。陶磁器・セラミックス以外のさまざまな分野での利用も検討されるが〔、総じて一般の無機顔料より単独での色は鈍く着色力が小さいためその利用は限られている〔『日本大百科全書 13』、674頁。同書同頁でもセラミック顔料以外の無機顔料を「一般の無機顔料」としている。〕。そのため黒色・茶褐色・青色のスピネル系顔料や二酸化チタンを母格子とする褐色顔料では焼成温度を低くして粒子径を小さくおさえることで陶磁器・セラミックス以外のさまざまな分野でも利用が拡大している〔。また、プラセオジム黄やクロムチタン黄、クロムスズピンクは絵具にも使用されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「セラミック顔料」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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