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隆明 : ウィキペディア日本語版
隆明[りゅうみょう]
隆明(りゅうみょう、寛仁3年(1019年) - 長治元年9月14日1104年10月4日))は平安時代中期から後期にかけての天台宗権中納言藤原隆家の子。羅惹院僧正または三室戸寺を中興して三室戸僧正と号す。三井(園城寺)の門流で増誉とならび称された。
園城寺心誉明尊に師事。治暦元年12月(1066年1月)に権律師に任ぜられる。白河天皇堀河天皇護持僧を務め、承保元年12月27日(1075年1月16日)にその功が賞されて権少僧都に任ぜられる。承徳2年(1075年)正月に法印に叙せられ、応徳3年(1086年)11月、大僧都に昇任した。寛治5年(1091年)5月6日、権僧正に補任。同年郁芳門院の御悩の平癒を祈願している。寛治6年(1092年崇福寺別当となる。この間の承暦4年(1080年)に白河上皇の御願により園城寺に羅惹院を建立した。嘉保2年(1095年)輦車をゆるされる。
三室戸寺を中興し、嵯峨釈迦堂別当在任時、清凉寺の三国伝来の釈迦像を模刻して三室戸寺に安置している。梵釈寺別当法成寺寺務執行を歴任し、承徳2年(1098年)4月、園城寺長吏に補任され、康和4年(1102年)5月に大僧正に至った。長治元年(1104年)9月14日、三室戸寺に86歳で入寂。「''真言を深く知り、頗る止観を学ぶ、甚だ験力有り''」と評された〔『中右記長治元年9月15日条。〕。付法に勝覚永快証昭定覚基明澄覚顕覚義範静証尊義範賢珍範がいた〔『園城寺伝法血脈』。〕。『続後撰和歌集』に和歌1首が入集している。
== 脚注 ==


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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