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phragmoplast =========================== ・ 隔膜 : [かくまく] 【名詞】 1. partition 2. diaphragm ・ 膜 : [まく] 【名詞】 1. membrane 2. film ・ 形 : [けい, かたち, ぎょう] 1. (suf) shape 2. form 3. type ・ 形成 : [けいせい] 1. (n,vs) formation ・ 成体 : [せいたい] 【名詞】 1. adult organism 2. imago
隔膜形成体(Phragmoplast)は、細胞質分裂の後期に現れる植物細胞の構造である。細胞板の形成や、2つの娘細胞を分離させる新しい細胞壁の形成の鋳型となる。 隔膜形成体は、微小管、マイクロフィラメント、小胞体から構成される複雑な構造である。細胞分裂の後期及び終期に、将来の細胞板に垂直になるように、互いに逆向きの2本が形成される。初期には紡錘体由来の樽型であり、2つの娘細胞の間に形成され、核膜が周りに再構築される。細胞板は、2つの半分の隔膜形成体の間の円盤として形成される。新しい細胞板は、成長する円盤の外側に付け加えられていくが、隔膜形成体の微小管は中心から無くなっていき、細胞板の端で再生する。2つの構造は、分裂細胞の外壁に到達するまで、外側に向かって成長する。壁にフラグモソームがある時は、隔膜形成体と細胞板は、フラグモソームで満たされた空間を成長し、現在の細胞壁で、かつて前期前微小管束があった位置に正確に到達する。 隔膜形成体中の微小管とアクチンフィラメントは、細胞壁の材料を積んだ小胞を成長する細胞板に向かわせるガイドの役割を果たす。アクチンフィラメントは、さらに隔膜形成体を親細胞壁でかつて前期前微小管束があった位置に導くガイドの役割も果たしているかもしれない。細胞板が成長すると、滑面小胞体の断片がその中に捉えられ、後に、2つの娘細胞を繋ぐ原形質連絡を形成する。 隔膜形成体は、コケ植物、維管束植物やコレオケーテ属等の一部の進化した緑藻でしか見られない。藻類の中には、細胞質分裂の際に、フィコプラストと呼ばれる、異なる微小管配列を用いるものもある〔P.H. Raven, R.F. Evert, S.E. Eichhorn (2005): ''Biology of Plants'', 7th Edition, W.H. Freeman and Company Publishers, New York, ISBN 0-7167-1007-2〕〔J. Pickett-Heaps (1976) Cell division in eucaryotic algae. ''Bioscience'' 26 (7) 445-450〕。 ==出典== 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「隔膜形成体」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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