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障害競走(しょうがいきょうそう)は競馬の競走の一種であり、コースに設置された障害物を飛越しながらゴールに到達する早さを競うものである。 == 概説 == 障害競走は途中の定められた障害の飛越を行う点で平地競走と異なるが、馬術の障害飛越競技とも異なり飛越そのものは評価の対象とならず、他の競馬の競走と同様に決勝線に到達した順に順位が決定される。また、障害飛越の際に飛越失敗による転倒や騎手の落馬が起こることがあるため、スピードを抑え安全な飛越を行わせるために競走は全て長距離で行われ、負担重量も平地より重くなるように設定されている。 イギリスやアメリカ合衆国などでは障害競走専用の競馬場が存在するが、多くは平地競走または速歩競走にも使用されている。これらと混合して開催するか、障害競走単独の開催を行うかは、その地域によって異なる。なお、発走の際に平地競走と同様にスターティングゲートを使用することは少なく、日本、オーストラリア、ニュージーランドなど一部の国に限られる。その他の地域ではスターターが旗を振って合図するもの、またはスタート地点に紐を張り、その手前に馬を整列あるいは後方に待機させ、紐を跳ね上げることによって合図とするバリアー式と呼ばれる発走方法を使用する。 走路は芝を使用し、平地競走においてダート、またはオールウェザーで競走を行っている場合でも基本的にそれらの馬場を使用することはない〔イギリスにおいては、一部の競馬場でオールウェザーでハードル競走が行われていたが、安全性を理由に現在ではNHF以外は施行されていない。また、スイスのサンモリッツでは2月に氷結したサンモリッツ湖の上(サンモリッツ競馬場)で平地、速歩競走と共に障害競走も行われていたが、現在は廃止されている。〕。ただし、一時的に横切ることはあり、日本では最後の直線走路に障害を設置せず、ダートを使用するものもある。芝コースについては障害競走専用の走路を使用する場合が多いが、平地競走を施行する競馬場では平地競走と同一のものを使用、または一部で使用することもある。 障害競走には使用する障害の種類によってハードル (置障害競走)、そしてスティープルチェイス(固定障害競走) の2つの区分を持つ国が存在する。ハードルは小さく取り外しのできる障害であり、比較的平地競走に近い障害競走であるのに対して、スティープルチェイスは障害物が大きく生垣、空濠、水濠などの多種多様な固定障害が設置され、正確な飛越が求められる障害競走である。ただし、イギリスとアイルランドを除き国際的な規格はなく、スティープルチェイスでも障害が小規模であり、また移動可能なものもあるため厳密な区分ではない。なお、スティープルチェイスの名称は障害競走一般を指す言葉でもあるため、イギリスやアイルランドでは固定障害競走について特にチェイスと呼んでいる。また、日本で行われる障害競走は日本中央競馬会が発行する英文の刊行物においてはsteeple-chaseと表記される。 その他に障害馬専用の平地競走やノービスと呼ばれる競走経験の少ない馬限定の競走を行う国もあるが、2、3歳でほとんどの馬がデビューする平地と異なり、高齢になってから初出走を迎えることも一般的に行われているため、ダービーのような特定の馬齢に限定した競走は行われていないか、小規模となっている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「障害競走」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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