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隠里 ( リダイレクト:隠れ里 ) : ウィキペディア日本語版 | 隠れ里[かくれざと]
隠れ里(かくれざと)とは日本の民話、伝説にみられる一種の仙郷で、山奥や洞窟を抜けた先などにあると考えられた。「隠れ世」などの呼称もある。 == 概要 == 猟師が深い山中に迷い込み、偶然たどり着いたとか、山中で機織りや米をつく音が聞こえた、川上から箸やお椀が流れ着いたなどという話が見られる。そこの住民は争いとは無縁の平和な暮らしを営んでおり、暄暖な気候の土地柄であり、外部からの訪問者は親切な歓待を受けて心地よい日々を過ごすが、もう一度訪ねようと思っても、二度と訪ねることはできないとされる。こういった伝承の背景には平家の落人が隠れ住んだとされる集落の存在が挙げられ、実際に平家谷、平家の隠れ里と伝えられる集落が存在している。また、仏教の浄土思想渡来以前の、素朴な山岳信仰、理想郷の観念が影響していると推測できる。 隠れ里は奥深い山中や塚穴の中、また川のはるか上流や淵の底にあると想像されている別天地である。隠田百姓村(おんでんひゃくしょうむら)とも言われるが、隠れ里は何の憂いもなく平和な世界であり、しかも人間の世界とは違う時の流れがある。普通の人はそこに行けないが、善良な者にはその世界を垣間見る機会が与えられることがある。いずれにせよ庶民の求める理想郷への思いが込められていると、日本民族学会会員・有馬英子は述べている〔吉成勇編 『歴史読本特別増刊・事典シリーズ〈第16号〉日本「神話・伝説」総覧』 新人物往来社、1992年、346-347頁。ISBN 978-4-4040-2011-6。〕。
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Hidden village 」があります。
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