|
【名詞】 1. male (animal)
雄(オス、牡 )は、雌と対比される動物の性別。主に人間以外の動物で使われ、人間の男性に相当する。動物の中で、精子を作り出す個体を言う。記号として、槍と盾をかたどった「♂」が使われる(男性器を表すというのは誤りである)。 雄の作る精子は、雌の作る卵に比べ、遙かに小さいので、それを作るエネルギーは格段に少ない。そのため、雌が卵を作る数に比べ、雄が精子を作る数は格段に多いのが通例である。つまり、雄の作る精子は、その大部分が無駄になる定めである。反面、変異がおきやすい。 == 区別 == 性の本質は配偶子の接合型であるため、個体の性(雌雄)の区別は生殖巣によって判断する。しかし、それ以外の部分で区別がつく場合も多い。生殖巣以外の、生殖器の構造で区別がつく場合もあり、特に体内受精を行うものの場合、雌に精子を受け渡すための構造(陰茎など)が発達していれば、区別はたやすい。 生殖巣自体の違いは一次性徴と呼ばれ、それ以外の性差を示す形質を二次性徴と呼ぶ。生殖巣・生殖器以外の体の各部にはっきりとした性差が見られる場合もある。たとえば保育のための構造や、配偶行動に際して使われる構造などである。そのような性差も二次性徴と呼ばれる。また、それがはっきり見られるために、雌雄の区別がつきやすいものを、特に性的二型と呼ぶ。配偶のための構造、たとえば飾り羽根や美しい色彩を、配偶行動を行うときにだけ表す場合、これを婚姻色などと言うことがある。性差のはっきりしないもの、特に繁殖期以外ではほとんど区別のつかないものも多い。ただし、二次性徴の語を生殖腺に付属する器官や外部生殖器を指すのに用い、これら以外については三次性徴と呼ぶこともある。 雌雄の形質の差は、(1)配偶子の大きさ、(2)妊娠期間、(3)抱卵・授乳など総合的に"子育て"に参加する期間の長さに起因する。(1)一般に、卵子は精子よりも大きく、つくり出すのに時間がかかる。そのため雌は一回の繁殖を終えてから次の繁殖に取りかかるようになれるまでの期間が長い。(2)また、雌は妊娠中は次の繁殖に取りかかることができない。これに比べて雄は妊娠しないため、常に次の繁殖に取りかかることができる。よって、「現在生殖相手を探している雌」の数は、「現在生殖相手を探している雄」の数より常に少なくなることになり、実効性比は雄に偏り、雄の間に雌をめぐっての戦いが生じる。(3)また、雌が主に抱卵・授乳など"子育て"を担う種では、その期間の雌はやはり「現在生殖相手を探している雌」ではなくなるため、実効性比は雄に偏り、同様に雄が雌をめぐって戦うという状況が生じる。そして雄による雌獲得争いの結果、多くの生物で、雄はその種がその環境で生きていくのに最低限必要な体格よりも大きめの体格になることが多い。また雌の気をひきつけるための角や派手な模様などをもつことが多い。(逆に、まれな例ではあるが、タマシギという鳥は雄のみが抱卵するので、「現在生殖相手を探している雄」の方が常に雌よりも少なくなり、雌の方が体格が大きい。タツノオトシゴやヨウジウオのように、雄が育児嚢で卵を育てて産卵する種でも、同様に雌の方が大きい。) また雌雄の形質の差は、配偶の形式によって異なると考える人もいる。例えば、一夫多妻制で、一頭の雄が多くの雌をふくむハーレムを独占するような動物では、雄が雌より大きくなることが多い。そのような動物では、雌にあぶれた雄が多く出現し、雌の群れを奪おうとねらうことになり、雄同士の戦いを生じる。戦いのための武器を装備するものもあるが、戦う前のデモンストレーションのための構造を発達させるものも多い。哺乳類ではマントヒヒ、ライオンやアザラシ、昆虫ではヘリカメムシ類にそのような例が見られる。ただし、一見ハーレムを形成している種でも、第一位の雄の目の届かないところで二位以下の雄が生殖を行うことは多く、現実的には多夫多妻の状態になっている。 いずれにせよ、ハーレム起因説は、ハーレムを形成しない種においても雄の方が体格が大きいことが多いことを証明できない。配偶子の大きさ、妊娠期間、抱卵・授乳などの"子育て"期間等の生物学的要因の結果、雄同士に争いが生じ、その結果雄の体格が大きくなり、またその結果としてハーレムという社会的形質をもつ種が出現すると考えられる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「雄」の詳細全文を読む
=========================== 「 雄 」を含む部分一致用語の検索リンク( 280 件 ) あて雄 わい雄 わい雄体性 わい雄性雌雄異株 メンデル性雄性不ねん性 メンデル性雄性不稔性 一世の雄 一輪雄ずい 一雄一雌 一雄多雌 一雌多雄 三体雄ずい 不完全雄ずい 不完全雄花 両全性雌雄同株 両全性雌雄同株性 両性雄花同株植物 両性雄花性 両雄 二体雄ずい 二長雄ずい 二雄ずい 二雄核性受精 五体雄ずい 仮雄ずい 保証種雄牛 保証種雄畜 偶発的雌雄同体現象 偽雌雄同体 偽雌雄同体性 副じん性雄性化 副腎性雄性化 半陰陽、雌雄同体(動物の) 単体雄ずい 単性雌雄同株 単性雌雄同株性 単性雌雄同株植物 単為雄性卵片発生 単雄群 去勢雄ウシ 去勢雄子ウシ 去勢雄子牛 去勢雄牛 去勢雄羊 反英雄 合着雄ずい 同株雄性胞子性 同調的雌雄同体現象 四長雄ずい 多体雄ずい 多雄ずい性 大雄体 大雄体性 完全雄性 寄生雄 幼時雌雄同体現象 思雄症 最優位雄 梟雄 検定済種雄 機能的雌雄同体現象 温湯除雄 牧雄牛 男性、雄 男性、雄性 男性、雄性(形) 異常雌雄同体現象 異形雄 異株雄性胞子性 痕跡的雌雄同体現象 相対雌雄性 真性雌雄同体 矮雄 矮雄体性 矮雄性雌雄異株 私学の雄 種雄 種雄指数 種雄牛指数 細胞質遺伝子雄性不ねん 細胞質遺伝子雄性不ねん性 細胞質遺伝子雄性不稔 細胞質遺伝子雄性不稔性 細胞質雄性不ねん 細胞質雄性不ねん性 細胞質雄性不稔 細胞質雄性不稔性 群雄 群雄割拠 老雄 花弁上雄ずい 若雄アヒル 若雄鶏 英雄 英雄主義 英雄伝説 英雄好色 英雄崇拝 英雄的 英雄譚 英雄豪傑 補助雄 補雄 複雄群 超雄 逆二輪雄ずい 造雄腺 遠心雄ずい群 限雄性遺伝 除雄 除雄剤 隣接的雌雄同体現象 雄 雄(男)性ホルモン 雄(男)性性徴 雄ずい 雄ずい先熟 雄ずい先熟花 雄ずい筒 雄ずい群 雄アヒル 雄ウサギ 雄ウシ 雄ウマ 雄ガチョウ 雄シチメンチョウ 雄バチ 雄ヒツジ 雄ブタ 雄ヤギ 雄ロ 雄偉 雄勁 雄卵 雄原核 雄原細胞 雄叫び 雄器 雄器床 雄図 雄壮 雄大 雄大無比 雄姿 雄子ウシ 雄子ウマ 雄子牛 雄子馬 雄山羊 雄峰 雄弁 雄弁家 雄心 雄志 雄性 雄性、男性様 雄性ちつ 雄性ホルモン 雄性不ねん 雄性不ねん性 雄性不ねん系統 雄性不妊 雄性不稔 雄性不稔性 雄性不稔系統 雄性両性同株 雄性両性異株 雄性先熟 雄性先熟性雌雄同体 雄性先熟花 雄性前核 雄性化 雄性化卵巣 雄性器官 雄性物質 雄性生殖 雄性生殖母体 雄性産生 雄性産生単為生殖 雄性菌 雄性配偶体 雄性配偶子 雄性配偶子のう 雄性配偶子嚢 雄性附属器 雄断 雄材大略 雄松 雄株 雄核 雄核卵片発生 雄核卵片発生体 雄核母細胞 雄核発生 雄核胞 雄武 雄気堂々 雄気堂堂 雄渾 雄滝 雄牛糞 雄犬 雄猫 雄生物質 雄相 雄穂 雄穂除去 雄篇 雄編 雄羊 雄花 雄花両性花同株 雄花両性花異株 雄花先熟 雄花序 雄花盤 雄花穂 雄蕊 雄蘂 雄蜂 雄親 雄豚 雄途 雄間性 雄雄しい 雄飛 雄馬 雄鳥 雄鶏 雄鹿 集やく雄ずい 集団除雄 集葯雄ずい 雌伏雄飛 雌性先熟性雌雄同体 雌性雌雄同体性 雌性雌雄異体性 雌雄 雌雄ずい合体 雌雄モザイク 雌雄モザイク現象 雌雄二型 雌雄共株 雌雄共立同株 雌雄列立同株 雌雄同体 雌雄同体性 雌雄同体性雄性 雌雄同型 雌雄同株の 雌雄同株性 雌雄同株植物 雌雄同熟 雌雄同花 雌雄性 雌雄淘汰 雌雄混株 雌雄混株性 雌雄混立同株 雌雄独立同株 雌雄異ほう 雌雄異体 雌雄異体性 雌雄異体性雄性 雌雄異体性雄生 雌雄異体現象 雌雄異型 雌雄異株 雌雄異株の 雌雄異株性 雌雄異株植物 雌雄異熟 雌雄異熟花 雌雄異花 雌雄異花同株 雌雄異苞 雌雄選択 雌雄鑑別 雌雄鑑別法 順二輪雄ずい スポンサード リンク
|