|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ 離散 : [りさん] 1. (n,vs) dispersal 2. scattering ・ 家 : [いえ, け] 1. (suf) house 2. family ・ 家族 : [かぞく] 【名詞】1. family 2. members of a family
離散家族(りさんかぞく)とは、 *家庭問題(家族問題)でばらばらになった家族を意味する言葉である。 *朝鮮半島の南北分断の結果、大韓民国(韓国)と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)との間で離れ離れになってしまった家族を指す言葉として用いる。韓国国内での離散家族についても本項で詳述。 ---- 離散家族(りさんかぞく)は、韓国と北朝鮮との間で起きている社会問題である。 == 概説 == 1945年8月15日、日本がポツダム宣言を受諾して連合国に降伏したことによって第二次世界大戦は終結した。その結果、朝鮮半島は日本の統治下を脱し、北緯38度線を境界として南側はアメリカ合衆国軍が、北側はソビエト連邦軍が占領することになった。これが朝鮮半島の南北分断の始まりである。 当初は38度線の間は問題なく往来可能であったが、冷戦下、南北ともそれぞれアメリカ、ソ連の強い影響下で新しい国作りが始まり、南北は歩み寄るどころか対立を深めていった。そのような中、1946年5月23日、38度線を越えて朝鮮人が往来することが禁止された。これが離散家族問題の発端である。 結局、1948年には大韓民国(韓国)と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が成立し、それぞれ朝鮮半島の正統政権であることを主張する2つの国が出来てしまった。発足したばかりの韓国と北朝鮮は対立をさらに深め、1950年6月25日、北朝鮮の韓国侵攻をきっかけに朝鮮戦争が勃発する。3年余り続いた戦争は決着がつかず、1953年7月27日、休戦という形で終了した。朝鮮戦争の結果、南北の分断は決定的となり、1000万人とも言われる多くの家族が南北間で離れ離れになってしまった。 ちなみに、朝鮮戦争の休戦時に、国軍捕虜という離散家族問題が発生している。これは休戦協定発効後60日以内に、「収容中の捕虜の中で送還を希望する捕虜全員を送還する」と決められていたのにもかかわらず、北朝鮮側が韓国側に送還すべき捕虜の一部を返さなかったとされる問題である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「離散家族」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|